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06. 英語の助動詞

助動詞は、漢字を読むと分かるように「動詞を助ける言葉」です。動詞を補助して表現を豊かにする役割を持っています。動詞は「~します」だけで、「~できる」「~かもしれない」「~しなければならない」などを表現することができません。そのような可能・義務・推測などを表現したい時に登場するのが助動詞です。

まずは助動詞のポイントを押さえましょう。

  • 助動詞は「動詞」と一緒に使う
  • 1つの動詞に使えるのは1つの助動詞だけ
  • 助動詞のあとに「動詞の原形」
  • 助動詞の否定文は後ろに not をつける
  • 助動詞の疑問文は助動詞を文の最初に置く

英語の助動詞には、05.英語の未来形で取り上げた will や、can、may などがあります。このシリーズでは中学英語で学習する can / could 、must / have to 、shall/should、may を取り上げます。下のリンクをクリックしてご覧ください。

07. 助動詞 can / could

08. 助動詞 must / have to

09. 助動詞 shall / should

10. 助動詞 may

11. 助動詞 would

08. 助動詞 must / have to

「動詞を助ける言葉」である助動詞。こちらでは、 must / have to を取り上げていきます。

その前に助動詞のポイントを押さえておきましょう。

  • 助動詞は「動詞」と一緒に使う
  • 1つの動詞に使えるのは1つの助動詞だけ
  • 助動詞のあとに「動詞の原形」
  • 助動詞の否定文は後ろに not をつける
  • 助動詞の疑問文は助動詞を文の最初に置く

must の意味と使い方

must では、「~しなければならない」(義務)、「~にちがいない」(推量)などの表現をすることができます。

文の作り方は、主語 + must + 動詞の原形 です。

意味ごとに例文を見ながら理解していきましょう

「~しなければならない」(義務)の must

must は、「~しなければならない」という義務を表しますが、自分の意志による義務というニュアンスが含まれています。つまり、周りの人に言われたからではなく、自主的に「~しなきゃ」と思う気持ちです。しかし、人から言われると強制力を感じる表現になります。

must talk to her. (私は彼女と話さなければならない。)※話す必要があると自分が考えている
We must arrive at the airport in 10 minutes. (私たちは空港に10分で到着しなければならない。)※例えば乗る飛行機に間に合うように

「~にちがいない」(推量)のmust

must には、わりと強めに断定する「~にちがいない」という推量も表します。

She must be tired. (彼女は疲れているにちがいない。)
You must be Cameron. (あなたキャメロンじゃない?)※初めて会う人との待ち合わせなどで

must の否定形

否定形は、mustの後ろにnotをつけて must not とします。must の否定形は「~してはいけない」ととても強い禁止を表します。
You must not run in the hallway. (廊下を走ってはいけません。)

※ must not は短縮して mustn’t (発音は「マスント」)となりますが、短縮すると、「~してはいけない」という禁止の意味のほかに、「~してないのではないかな」と否定の推測の意味にもなります。

must の疑問形

疑問形は、Must + 主語 + 動詞の原形 ?です。「~しなければいけませんか?」という意味になります。

Must I go there now? (私は今、あちらに行かなければいけませんか。)

・・・と、このような文の形になります。文法的には正しいのですが、実際に must を疑問文にすることはほとんどなく、使うとしても例文のように、 Must I ~?と主語が自分になる場合のみと言い切ってもいいくらいです。それでも全くないわけではありませんので、覚えておくといいと思います。

Must I ~?の疑問文への答え方は、上の例文へ答える場合

Yes, you must. (はい、行かなければなりません。)
No, you don’t have to. (いいえ、行かなくてもよいです。) ※must not だと「行ってはいけない」と禁止の意味になってしまいます。「行かなくてもよいです。」の時は、don’t have to を使います。

さあ、ここで新しい表現が出てきました。have to の説明をここからしていきますよ。


have to の意味と使い方

have to も、「~しなければならない」(義務)の表現をすることができます。

文の作り方は、主語 + have to + 動詞の原形 です。ここで注意したいのは、主語が三人称単数の時は三単現のSのルールになるので、have tohas to にしなければなりません。(三人称単数・三単現のSについては、03. 動詞の現在形と過去形をご参照ください。)

意味ごとに例文を見ながら理解していきましょう

「~しなければならない」(義務)の have to

have to も、「~しなければならない」という義務を表します。must が「自分の意志による義務」「強制力のある義務」というニュアンスが含まれているのに対して、have to には強制的な意味はあまりありませんが、その場の状況から判断して「そうするしかない」という気持ちで感じる義務となります。

I have to speak English. (私は英語を話さなければならない。)※話す相手が英語しか話さない状況など
Mark has to go home now. (マークはもう家に帰らなければならない。)※もう家に帰る時間、あるいは予定が控えている状況など

have to には「~しなければならない」という義務を表すほか、「~しないと気がすまない」「~するしかない」と言った表現をすることもできます。

have to の否定形

否定形は、have to の前に don’t (主語が三人称単数なら doesn’t) つけます。must の否定形が「~してはいけない」(禁止)の意味を持つのに対して、don’t have to は「~しなくてもよい」「~する必要はない」という意味になります。主語が三人称単数の場合は doesn’t have to となります。

You don’t have to worry about me. (私のことを心配しなくてもいいよ。)
She doesn’t have to come here today. (彼女は今日ここに来る必要はない。)

have to の疑問形

疑問形は、Do + 主語 + have to + 動詞の原形 ?です。「~しなければいけませんか?」という意味になります。主語が三人称単数の場合は Does + 主語 + have to + 動詞の原形 ? となります。一般動詞の疑問文の作り方と同じですね。

Do you have to go now? (もう行かなければならないの?)
Does he have to finish by ten? (彼は10時までに終わらせなければなりませんか?)

have to 疑問文への答え方は、
Yes, you do.  Yes, he does.
No, you don’t.  No, he doesn’t. となります。

助動詞 have to と must の表現方法おさらいできましたか?中学英語の記憶だと、「~しなければならない」と義務のイメージが強いかもしれませんが、それと同様に「推量」の表現「~にちがいない」もよく会話の中で使われますよ。例えば、「冗談でしょ~」は、”You must be joking!”でOKです!

07. 助動詞 can / could

「動詞を助ける言葉」である助動詞。こちらでは、 can / could を取り上げていきます。

その前に助動詞のポイントを押さえておきましょう。

  • 助動詞は「動詞」と一緒に使う
  • 1つの動詞に使えるのは1つの助動詞だけ
  • 助動詞のあとに「動詞の原形」
  • 助動詞の否定文は後ろに not をつける
  • 助動詞の疑問文は助動詞を文の最初に置く

can の意味と使い方

can には、「~できる」(能力)、「~をしてよい」(許可)などの表現をすることができます。

文の作り方は、主語 + can + 動詞の原形 です。

意味ごとに例文を見ながら理解していきましょう。

「~ができる」(能力)の can

can speak Japanese. (私は日本語が話せます。)
She can drive a car. (彼女は車の運転ができます。)
We can play soccer. (私たちはサッカーができます。)

否定形は、canの後ろにnotをつけます。can not/cannot/can’t と3種類であらわすことができ、いずれもその後に動詞の原形がきます。
can’t run any more. (これ以上走れません。)

疑問形は、Can + 主語 + 動詞の原形 ?
Can she ski? (あなたはスキーができますか?)

※ここで気をつけてほしいのは、「英語を話せますか?」の質問をする際など、相手に尋ねる場合には、Do you ~?で聞くほうが適切な場合が多いということです。Can you speak English? で、相手の能力を聞いていることになり失礼な印象を与える場合があります。その場合は、Do you speak English? が適切な尋ね方です。

「~をしてよい」(許可)の can

You can go home now. (もう帰宅していいですよ。)
She can read my book. (彼女は、私の本を読んでもいいですよ。)

疑問形 Can I ~?「~してもよいですか」(許可を求める)

疑問形で、Can I + 動詞の原形?で、「~してもよいですか」の許可を求める表現になります。

Can I go to the toilet? (トイレに行ってきてもいいですか?)※米英語ではtoiletとは言わず、bathroomなどを使います。
Can I speak to you? (お話ししてもいいですか?)
Can I ask you a question? (質問してもいいですか?)

疑問形 Can you ~?「~してくれませんか」(依頼)

疑問形で、Can you + 動詞の原形?で、「~してくれませんか」のお願いをする表現になることもあります。

Can you help me? (わたしを手伝ってくれませんか?)
Can you take it home? (それを家に持って行ってくれませんか?)

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基礎となる中学英語での can はここまで覚えると十分だと思います。

can にはそれ以外にも、(推量)「~する可能性がある」「~することがある」、(否定形のcan’t / cannotで)「~のはずがない」、(提案・命令)「~してはどうか」、(不平)「~してもいいではないか」という意味もあります。

Could の意味と使い方

could は can の過去形です。ですので、「~できた」の過去の能力の意味を持ちます。

使い方は can と同じです。
肯定文: 主語 + could + 動詞の原形
疑問文: Could + 主語 + 動詞の原形 ?
否定文: 主語 + could not + 動詞の原形 (短縮形 couldn’t) 

I could swim fast as a child. (子供の頃は、速く泳ぐことができた。)
He couldn’t use chopsticks. (彼は箸を使えませんでした。)

could は can の過去形だけではなく、can と同じように「許可を求める」「依頼する」意味を表現することもできますが、can よりも丁寧な言い回しになります。

疑問形 Could I ~?「~してもよろしいですか」(丁寧に許可を求める)

疑問形で、Could I + 動詞の原形?で、「~してもよいですか」の許可を求める表現になります。

Could I ask you a favor? (お願いしてもよろしいですか?)
Could I take this seat? (こちらの席に座ってもよろしいですか?)
Could I have your name? (お名前を伺ってもよろしいですか?)

疑問形 Could you ~?「~していただけませんか」(丁寧に依頼する)

疑問形で、Could you + 動詞の原形?で、「~してくれませんか」のお願いをする表現になることもあります。

Could you call me at 5? (5時にわたしにお電話いただけませんか?)
Could you bring that box? (その箱を持って来ていただけませんか?)

✂ – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – -✂

基礎となる中学英語での could はここまで覚えてくださいね。

そして、could には上記以外にも、「(条件によっては)~ということもあり得る」、「~のはずがない」、(仮定法・過去)「~なのに」、「~したい気がする」、「~してもよさそうなものだ」、などの意味もあります。

英語の「動詞」の基本 be動詞・一般動詞の使い分け ~ 一般動詞編 ~

英語上達のポイントは動詞を理解すること」。動詞をしっかり理解することで、どんな文章ができるのかが簡単に分かるからです。英語が苦手という生徒さんは、この動詞の基本的な使い分けの理解が不足しているケースがほとんどです。前項では個性派動詞であるbe動詞を取り上げました。ここでは、一般動詞の特徴と使い方を解説していきます。be動詞はルールがちがうので、その違いをしっかり確認していきましょう。




一般動詞」とは?一言でいえば、be動詞以外のすべての動詞です。

02. 英語の「主語」と「動詞」の基本の項で説明したとおり、人やものの動きを表します。例えば「歩く」「聞く」「飛ぶ」「食べる」「書く」などのように、日本語では、最後の音を伸ばすと「ウー」となるものが動詞です。人やものの動き以外にも状態を表す動詞もあります。

英語の文章は、基本は「主語」+「動詞」の順序でできています。例えば、I eat sushi. 「わたしは+食べる+寿司」というように、「動詞」で文が終わる日本語とは順序がちがうことを頭に置いて英語の学習を進めてください。


一般動詞とは:be動詞以外のすべての動詞

「一般動詞」を理解する基本ポイントです。

  1. 一般動詞はbe動詞以外のすべての動詞
  2. 現在形は主語によって、動詞を変化させて使う
  3. 現在形の疑問文は「Do/Does」+「主語」+~?の順序になる
  4. 現在形の否定文は動詞の前に [ don’t/doesn’t ] をつける
  5. 過去形は、動詞の規則変化・不規則変化がある


1. 一般動詞はbe動詞以外のすべての動詞

「一般動詞」はbe動詞以外のすべての動詞を指します。日本語では「~する」の部分が動詞です。大きく分けると「動作を表す動詞」と「状態を表す動詞」があります。どんな動詞があるのか、それぞれ見ていきましょう。

「動作を表す動詞」

study (勉強する): I study English. (わたしは英語を勉強します。)

walk (歩く) : I walk to school. (わたしは歩いて学校へ行きます。)

help (助ける、手伝う) : I help my mother. (わたしは母を手伝います。)

「状態を表す動詞」

like (好きだ) : I like cats. (わたしはネコが好きです。)

know (知っている) : I know Tom. (わたしはトムを知っています。)

want (ほしい) : I want a banana. (わたしは(1本の)バナナがほしいです。)


2. 現在形は主語によって、動詞を変化させて使う

「一般動詞」の現在形は、主語によって変化させる場合があります。主語が三人称単数以外は動詞の原形(元の形)のままでOKです。

英語を学習するとこの「人称」の区別の理解が必要になります。ここでは簡単に説明していきます。

  • 一人称:一人称は話し手である「わたし」または「わたしたち」です。「わたし」だと一人称単数、「わたしたち」だと一人称複数と呼びます。
  • 二人称:二人称は聞き手である「あなた」または「あなたたち」です。
  • 三人称:三人称は会話に参加していない人(またはもの)のことを指します。この三人称が一人または一つを「三人称単数」と呼びます。この「三人称単数」の時だけ、動詞を変化させなければならないルールがあります。

三単現のS

現在形では、主語が三人称単数の時には、動詞の最後に [ s ] をつけなければなりません。この「三人称単数で現在形の時はsをつける」というルールのことをよく「三単現のS」と言います。例文で確認していきましょう。

I play tennis. ▶ 三単現S:She plays tennis. (彼女はテニスをします。)

You drive a car. ▶ 三単現S:Ken drives a car. (ケンは車を運転します。)

We like tea. ▶ 三単現S:Matt likes tea. (マットはお茶が好きです。) 

三単現Sの文の主語が「わたし(一人称)」でも「あなた(二人称)」でもないことが確認できましたか?そして、それぞれの動詞の最後に [ s ] がついているのも確認できましたか?

三単現のSの付け方には例外もあります。

have (持っている) は、has に変化します。また、ややこしくなりますが、「o / s / x / ch / sh 」で終わる動詞には [ es ] をつけ、「a / i / u / e / o 以外の文字 + y 」で終わる動詞は [ y ] を [ i ] に変えて [ es ] をつけるというルールがあります。



3. 現在形の疑問文は「Do/Does」+「主語」+~?の順序になる

疑問文のつくり方は、be動詞の文と一般動詞の文でちがいます。英語が苦手という方は、この部分がこんがらがっている人が多いです。be動詞の疑問文の作り方は、[ be動詞 ] + [ 主語 ] ~?でしたね。一般動詞はルールが違います。肯定文(ふつうの文)と比べながら一般動詞の疑問文の作り方を見ていきましょう。

肯定文: You like cats. (あなたはネコが好きです。)

疑問文: Do you like cats? (あなたはネコが好きですか。)

一般動詞の疑問文は、文の最初に [ Do ] または [ Does ] をつけます。どちらをつけるのかは主語によって決まります。主語が三人称単数のときは [ Does ] を使い、それ以外はすべて [ Do ] をつけます。

※ [ Do ] の三単現Sは、[ Does ] です。上記で説明した通り、[ o ] で終わるので [ es ] をつけて [ Does ] になります。ちなみに [ Does ] になると発音が「ダズ」に変わるので読み方も一緒に覚えてくださいね。

主語が三人称単数の疑問文をみていきましょう。

肯定文:   She likes cats. (彼女はネコが好きです。)

疑問文: Does she like cats? (彼女はネコが好きですか。)

上の Do you ~?の文と比べてみてください。主語が三人称単数なので三単現Sのルールで、[ Do ] → [ Does ] に変化しました。そして、肯定文では [ likes ] だったのに、疑問文では [ like ] と原形に戻っています。 [ Does ] で三単現Sが付いているので二重につけなくてもよいので [ likes ] → [ like ] にします。



4. 否定文は、動詞の前に [ don’t/doesn’t ] をつける

「~ではありません」といったbe動詞の文の否定文も、一般動詞のルールと違います。be動詞の文の否定文は、be動詞のあとに [ not ] をつけます。また強調する以外のときは、[ be動詞 ] + [ not ] は短縮形にするのが普通です。

▶ 主語が I (私は)のときは、[ am ] の後に [ not ] をつける

ふつうの文: I am tired.  「わたしはつかれています」 

否 定 文: I am not tired. → 普通は I‘m not tired. に短縮する   「わたしはつかれていません」

▶ 主語が you (あなたは)のときは、[ are ] の後に [ not ] をつける

ふつうの文: You are hungry.  「あなたはおなかがすいています」 

否 定 文: You are not hungry. → 普通は You aren’t tired. または You‘re not tired. に短縮する  「あなたはおなかがすいていません」

▶ 主語が 三人称単数(He / She/ Ken など)のときは、[ is ] の後に [ not ] をつける

ふつうの文: He is angry.  「かれはおこっています」 

否 定 文: He is not angry. → 普通は He isn’t angry. または He‘s not angry. に短縮する 「かれはおこっていません」



be動詞の基本の文

be動詞では、簡単にまとめると「~です」「~(の状態に)あります」「~(場所)にいます」の文章を作ることができます。[ 主語 ] + [ be動詞 ] の次にどんな言葉がくるのか例文を見ていきましょう。

① [ 主語 ] + [ be動詞 ] + [ 名詞 ] : ◯は~です

I am a student. 「わたしは学生です。」

She is Akiko. 「彼女はアキコです。」

He is ten. 「彼は10才です。」

② [ 主語 ] + [ be動詞 ] + [ 形容詞 ] : ◯は~(の状態にあります)です」

I am happy. 「わたしは幸せです。」

My cat is cute. 「わたしのネコはかわいいです。」

We are late. 「わたしたちは遅刻しています。」

③ [ 主語 ] + [ be動詞 ] + [ 前置詞 ] + ( 場所 ) : ◯は~(場所)にいます」

He is in the park. 「彼は公園にいます。」

They are at the station. 「彼らは駅にいます。」

I am from Japan. 「わたしは日本出身です。」※ from は「~から」という意味の形容詞で、be動詞+from で「~の出身です」という意味になります。




英語の「動詞」の基本 be動詞・一般動詞の使い分け ~ be動詞編 ~

前項で「英語上達のポイントは動詞を理解すること」と強調しました。動詞をしっかり理解することで、どんな文章ができるのかが簡単に分かるからです。英語が苦手という生徒さんは、この動詞の基本的な使い分けの理解が不足しているケースがほとんどです。ここでは、できるだけ簡単に動詞2種類(be動詞・一般動詞)の特徴と使い方を解説していきます。英語力アップのためにとても大事な内容ですので、どうか時間をかけてじっくり読んでください。




be動詞」と「一般動詞」という言葉は、英語を学んだことのある方なら誰でも聞いたことのある言葉ですよね。どちらも「動詞」ですが、「be動詞」だけ使うルールが異なります。

英語の文章は、基本は「主語」+「動詞」の順序でできています。例えば、I am a student. 「わたしは+です+(1人の)生徒」というように、「動詞」で文が終わる日本語とは順序がちがうことを頭に置いて英語の学習を進めてください。

さあ、まずは「be動詞」についてみていきましょう。


be動詞:他の動詞とはちがう個性派動詞

「be動詞」と他の動詞(一般動詞)のちがい4つの基本ポイントです。

  1. 動詞の原形(基本の形)は、be
  2. 主語によって、be動詞を変化させて使う
  3. 疑問文は、「be動詞」+「主語」+~?の順序になる
  4. 否定文は、be動詞の後に [ not ] をつける

※この4つ以外にもちがうポイントはありますが、ここでは取り上げません。


1. 動詞の原形は [ be ]

「be動詞」の基本の形(「原形」と呼びます)は、be です。この [ be ] という動詞だけ使うルールがちがうので、無数にある他の動詞(一般動詞)と分けています。ルールはちがうけれど「動詞なのだ!」と頭にしっかり入れてください。


2. 主語によってbe動詞を変化させて使う

「be動詞」は、主語によって変化させる必要があります。ここが「be動詞」のむずかしいところです。

  • 現在形の文には、am / is / are の3種類: 主語が一人称(I = わたし)では [ am ] 、二人称(you = あなた)と複数では [ are ] 、三人称(わたしとあなた以外の)の単数では [ is ] と使い分けます。
  • 過去形の文には、was / were の2種類: 主語が一人称と三人称の単数では [ was ] 、二人称と複数では [ were ] と使い分けます。
  • beの過去分詞は不規則変化をして [ been ] になります。

※一人称・二人称・三人称については別項で解説していきます。

be動詞は原形の [ be ] を含めて全部で「たったの」7種類です。原形 [ be ] からどんな変化をしていくのか、以下の図で確認してください。

「主語」から見た「be動詞」の変化はこちらで確認してください。



3. be動詞の文の疑問文は、「be動詞」+「主語」+~?の順序

疑問文のつくり方は、be動詞の文と一般動詞の文でちがいます。英語が苦手という方は、この部分がこんがらがっている人が多いです。be動詞だけはルールが違うということをしっかり理解しましょう。

▶ 主語が I (私は)のときは、[ Am ] から文を始める

ふつうの文: I am tired.  「わたしはつかれています」 

疑 問 文: Am I tired?   「わたしはつかれているのかしら」

▶ 主語が you (あなたは)のときは、[ Are ] から文を始める

ふつうの文: You are hungry.  「あなたはおなかがすいています」 

疑 問 文: Are you hungry?  「あなたはおなかがすいていますか」

▶ 主語が 三人称単数(He / She/ Ken など)のときは、[ Is ] から文を始める

ふつうの文: He is angry.  「かれはおこっています」 

疑 問 文: Is he angry?  「かれはおこっていますか」



4. 否定文は、be動詞の後に [ not ] をつける

「~ではありません」といったbe動詞の文の否定文も、一般動詞のルールと違います。be動詞の文の否定文は、be動詞のあとに [ not ] をつけます。また強調する以外のときは、[ be動詞 ] + [ not ] は短縮形にするのが普通です。

▶ 主語が I (私は)のときは、[ am ] の後に [ not ] をつける

ふつうの文: I am tired.  「わたしはつかれています」 

否 定 文: I am not tired. → 普通は I‘m not tired. に短縮する   「わたしはつかれていません」

▶ 主語が you (あなたは)のときは、[ are ] の後に [ not ] をつける

ふつうの文: You are hungry.  「あなたはおなかがすいています」 

否 定 文: You are not hungry. → 普通は You aren’t tired. または You‘re not tired. に短縮する  「あなたはおなかがすいていません」

▶ 主語が 三人称単数(He / She/ Ken など)のときは、[ is ] の後に [ not ] をつける

ふつうの文: He is angry.  「かれはおこっています」 

否 定 文: He is not angry. → 普通は He isn’t angry. または He‘s not angry. に短縮する 「かれはおこっていません」



be動詞の基本の文

be動詞では、簡単にまとめると「~です」「~(の状態に)あります」「~(場所)にいます」の文章を作ることができます。[ 主語 ] + [ be動詞 ] の次にどんな言葉がくるのか例文を見ていきましょう。

① [ 主語 ] + [ be動詞 ] + [ 名詞 ] : ◯は~です

I am a student. 「わたしは学生です。」

She is Akiko. 「彼女はアキコです。」

He is ten. 「彼は10才です。」

② [ 主語 ] + [ be動詞 ] + [ 形容詞 ] : ◯は~(の状態にあります)です」

I am happy. 「わたしは幸せです。」

My cat is cute. 「わたしのネコはかわいいです。」

We are late. 「わたしたちは遅刻しています。」

③ [ 主語 ] + [ be動詞 ] + [ 前置詞 ] + ( 場所 ) : ◯は~(場所)にいます」

He is in the park. 「彼は公園にいます。」

They are at the station. 「彼らは駅にいます。」

I am from Japan. 「わたしは日本出身です。」※ from は「~から」という意味の形容詞で、be動詞+from で「~の出身です」という意味になります。




05. 英語の未来形

英語の学習を始めると「時制」という言葉を何度も聞きますよね。「時制」とは、行動や状態(動詞の部分)がいつのことなのかを表すことを言います。時制は大きく分けて、現在・過去・未来です。英語の現在形では、「普段よくやること」「習慣になっていること」を表し、過去形では「すでに終わったこと」を表します。ここで取り上げる「未来形」はこれから先の動作や状態、予定を表します。

日本語にすると、
「~する予定です」「~するつもりです」「~するでしょう」
のような表現です。

英語で未来形にする形は2種類

  •  be going to + 動詞の原形
  • will + 動詞の原形

be going to の未来形

be going to の未来形は、予定があらかじめ決まっている未来の時に使います。

  • 予定があらかじめ決まっている
  • 相手に予定を聞く
  • 確実に「こうなる」と思える未来を予測する

be going to の be は、主語によって変わります
現在形は am / is / are、過去形は was / were です。
文の作り方はbe動詞のルールになります。
肯定文は、03. 動詞の現在形と過去形
否定文と疑問文は、04. 英語の否定文と疑問文 で確認してくださいね。

We are going to have an English exam tomorrow.
(私たちは明日、英語のテストがある予定です)

Are you going to visit Tokyo?
(あなたは東京を訪れる予定ですか)

It’s going to rain soon.
(まもなく雨が降るでしょう)

She isn’t going to study abroad. ※ study abroad 海外で勉強する=留学する
(彼女は留学する予定ではありません)


will の未来形

will の未来形は、話しているその場で「こうしよう」と思いついた未来の時に使います。

  • 話しているその場で決めたこと
  • 相手に問いかけたり約束したりする
  • 確実ではない「こうなるかも」と予測した未来

willのイメージを大げさに表現するとこんな感じです⇓

固い約束、そして強い意志を感じる will
でも100%確実ではない will   と言った感じです。

will は助動詞です。助動詞は、次にくる動詞は必ず原形になります。

こんな場面で will を使います。

  • 電話が鳴った。「私が(電話に)出るよ」:I will answer it.
  • 相手が忙しそうだ。「私が手伝うよ」:I’ll help you. ( I will の短縮形 )

be going to と will の使い分けが大事

be going to はすでに決めてあった未来、will は今決めた未来を表現するので、聞き手が誤解しないように正しく使い分けることが大事です。

会議や食事の席を立たなければならない時に「ちょっと失礼します。5分で戻ります。」と言いたい場合、 Excuse me. I’ll be back in 5 minutes. と will を使うのが正解です。ここで be going to を使うと、「もともとそのつもりでいたのかな」と相手に誤解され、もしかすると悪い印象を与えてしまうかもしれません。

逆に週末の予定を聞かれ、「土曜日は映画に行く予定です。」と言いたい場合、 I’m going to see a movie on Saturday. と be going to を使うのが正解です。ここで will を使うと、「何らかの理由があって、今の思いつきを言ったのだな」と相手に思われるかもしれません。

感覚つかめましたでしょうか? will には、話し手の強い意思・信念を感じ取ることができますが、万が一違うかもしれない可能性を含む未来への予測や推測のニュアンスもありますね。ちなみに、この will という言葉。名詞としても使われる単語で、意味はまさに「意思」なのです。
be going to には、話す時点ですでに予定がハッキリ決まっている場合に使います。

04. 英語の否定文と疑問文

前項では英語学習の土台となるbe動詞と一般動詞のルールについて説明しました。ここでは現在形と過去形の否定文・疑問文を取り上げます。be動詞と一般動詞ではつくり方が異なるので、それぞれどのようなルールがあるのか簡単に説明していきます。

英語の否定文(現在形・過去形)

まずはbe動詞の否定文から見ていきましょう。

be動詞の否定文

be動詞の否定文のつくり方はとってもシンプル!現在形も過去形も be動詞の後に [ not ] をつけるだけでOK!

be動詞 + [ not ] で、「~ではない」という否定の意味を表します。でも普段は短縮した形をつかうことが多いので、短縮形も一緒に覚えましょう。(短縮せずにつかうのは、「~ではない」ことを強調したい時です。)

be動詞現在形の否定

主語現在形の肯定現在形の否定(短縮形)
II amI am not (I’m not) ※am not がくっつく短縮形はありません
HeHe isHe is not (He isn’t / He’s not)
SheShe is She is not (She isn’t / She’s not)
ItIt isIt is not (It isn’t / It’s not)
YouYou areYou are not (You aren’t / You’re not)
WeWe areWe are not (We aren’t / We’re not)
TheyThey areThey are not (They aren’t / They’re not)

be動詞過去形の否定

主語過去形の肯定過去形の否定(短縮形)
II wasI was not (I wasn’t)
HeHe wasHe was not (He wasn’t)
SheShe wasShe was not (She wasn’t)
ItIt wasIt was not (It wasn’t)
YouYou wereYou were not (You weren’t)
WeWe wereWe were not (We weren’t)
TheyThey wereThey were not (They weren’t)

例文で確認していきましょう。

wasn’t a doctor ten years ago. I am now. (10年前は医者ではなかったが、今は医者です。)

She isn’t a Japanese. She is a Chinese. (彼女は日本人ではありません。中国人です。)


一般動詞の否定文

一般動詞の否定文もかんたんです。一般動詞の否定形は、動詞の原形の前に否定語を置きます。現在形なら”do not”を置きます。主語が三人称単数の場合は、”does not”。過去形の場合は、主語の種類に関係なく全て“did not”を置きます。

一般動詞でも普段は短縮した形をつかうことが多いので、短縮形も一緒に覚えましょう。(短縮せずにつかうのは、「~ではない」ことを強調したい時です。)

普段は短縮した形をつかうことが多いので、短縮形も一緒に覚えましょう。(短縮せずにつかうのは、「~ではない」ことを強調したい時です。)

一般動詞現在形の否定

主語が I 、You 、We 、They には、 do not (don’t) + 一般動詞の原形

現在形の肯定現在形の否定否定の短縮形
I walkI do not walkI don’t walk
You lookYou do not lookYou don’t look
We likeWe do not likeWe don’t like
They washThey do not washThey don’t wash

主語が It、She 、He 、三人称単数には、 does not (doesn’t) + 一般動詞の原形

現在形の肯定現在形の否定否定の短縮形
It looksIt does not lookIt doesn’t look
She walksShe does not walkShe doesn’t walk
He likesHe does not likeHe doesn’t like

一般動詞過去形の否定

どれが主語でもすべて、did not (didn’t) + 一般動詞の原形

過去形の肯定過去形の否定否定の短縮形
I walkedI did not walkI didn’t walk
You likedYou did not likeYou didn’t like
He jumpedHe did not jumpHe didn’t jump
She washedShe did not washShe didn’t wash
We talkedWe did not talkWe didn’t talk
They smiledThey did not smileThey didn’t smile
It lookedIt did not lookIt didn’t look

気が付きましたか?否定文をつくるときには、動詞の語尾に [ s ] や [ ed ] が付きません。すべて元の形(原形)のまま使います。


英語の疑問文(現在形・過去形)

まずはbe動詞の疑問文から見ていきましょう。

be動詞の疑問文

be動詞の疑問文のつくり方もとってもシンプル!現在形も過去形も主語とbe動詞の順番をひっくり返して、最後に [ ? ] をつけるだけです!

be動詞 + 主語 ~?の順番になります。かんたんな例文で疑問文の作り方と答え方を確認しましょう。

主語be動詞の現在形での疑問文と答え方be動詞の過去形での疑問文と答え方
IAm I happy? 私は幸せかしら
Yes, I am. / No, I’m not.
Was I happy? 私は幸せだったかしら
Yes, I was. / No, I wasn’t.
HeIs he well? 彼は元気ですか
Yes, he is. / No, he isn’t.
Was he happy? 彼は元気でしたか
Yes, he was. / No, he wasn’t.
SheIs she a doctor? 彼女は医者ですか
Yes, she is. / No, she isn’t.
Was she a doctor? 彼女は医者でしたか
Yes, she was. / No, she wasn’t.
ItIs it rainy? 雨ですか
Yes, it is. / No, it isn’t.
Was it rainy? 雨でしたか
Yes, it was. / No, it wasn’t.
YouAre you OK? あなたは大丈夫ですか
Yes, I am. / No, I’m not.
Were you OK? あなたは大丈夫でしたか
Yes, I was. / No, I wasn’t.
WeAre we friends? 私達は友達なのかな
Yes, we are. / No, we aren’t.
Were we friends? 私達は友達だったのかな
Yes, we were. / No, we weren’t.
TheyAre they young?彼らは若いですか
Yes, they are. / No, they aren’t.
Were they young? 彼らは若かったですか
Yes, they were. / No, they weren’t.

一般動詞の疑問文

一般動詞の疑問文もかんたんです。

現在形なら、Do + 主語 + 動詞の原形 ?または主語が三人称単数なら Does + 主語 + 動詞の原形 ?
過去形なら、主語に関係なくすべて Did + 主語 + 動詞の原形 ?

こちらも例文で疑問文の作り方と答え方を確認しましょう。

一般動詞の現在形での疑問文と答え方一般動詞の過去形での疑問文と答え方
Do I do a good job?
私は良い仕事してますか
Yes, you do. / No, you don’t.
Did I do a good job?
私は良い仕事しましたか
Yes, you did. / No, you didn’t.
Do you play baseball?
あなたは野球をしますか
Yes, I do. / No, I don’t.
Did you play baseball?
あなたは野球をしましたか
Yes, I did. / No, I didn’t.
Do we have lunch here?
わたしたちはここで昼食を食べますか
Yes, you do. / No, you don’t.
Did we have lunch here?
わたしたちはここで昼食を食べましたか
Yes, you did. / No, you didn’t.
Do they like coffee?
彼らはコーヒーが好きですか
Yes, they do. / No, they don’t.
Did they like coffee?
彼らはコーヒーが好きでしたか
Yes, they did. / No, they didn’t.
Does he study English?
彼は英語を勉強しますか
Yes, he does. / No, he doesn’t.
Dis he study English?
彼は英語を勉強しましたか
Yes, he did. / No, he didn’t.
Does she go to school?
彼女は学校に行きますか
Yes, she does. / No, she doesn’t.
Did she go to school?
彼女は学校に行きましたか
Yes, she did. / No, she didn’t.
Does it take long?
それは長くかかりますか
Yes, it does. / No, it doesn’t.
Did it take long?
それは長くかかりましたか
Yes, it did. / No, it didn’t.

たくさんあるように見えますが、be動詞、一般動詞の否定文・疑問文どちらもパターンが決まっているので、例文を何度も繰り返して、感覚的に覚えてしまいましょう。

03. 動詞の現在形と過去形

英語上達のポイントは動詞を理解すること」。動詞をしっかり理解することで、どんな文章ができるのかが簡単に分かるからです。英語が苦手という生徒さんは、この動詞の基本的な使い分けの理解が不足しているケースがほとんどです。ここでは、ルールがちがうbe動詞一般動詞の特徴と使い方を解説していきます。

現在形

英語の動詞は大きく分けて

  • be動詞
  • 一般動詞

の2つがあります。

まずはbe動詞の現在形から見ていきましょう。

be動詞の現在形

主語によって am are is に変化するのがbe動詞です。

例文で確認しましょう。

I am very happy. (わたしは、とても幸せです。)
She is 15 years old. (彼女は、15歳です。)
We are friends. (私たちは、友達同士です。)

人の名前(Carol キャロル)の時は、is を使います。
Carol is an Australian. (キャロルはオーストラリア人です。)

be動詞では、簡単にまとめると「~です」「~(の状態に)あります」「~(場所)にいます」の文章を作ることができます。

一般動詞の現在形

「一般動詞」はbe動詞以外のすべての動詞です。日本語では「~する」の部分が動詞です。大きく分けると「動作を表す動詞」と「状態を表す動詞」があります。現在形は、普段からよくすることを言うときに使います。現在(今)していることではありません。

一般動詞の現在形は、have、jump、cook、get…など無数にあります
大きな基本ルールとして、「主語」が三人称単数の時は、動詞の語尾に「s」をつけます。

英語を学習するとこの「人称」の区別の理解が必要になります。ここでは簡単に説明していきます。

  • 一人称(いちにんしょう)[ I ] や [ We ] といった、自分や自分を含めた時
  • 二人称(ににんしょう)[ You ] のことで、「わたし」が話している相手
  • 三人称(さんにんしょう)[ He ] や [ She ] や [ It ]、 [ They ] など自分と相手を含めない人。一人なら「三人称単数」、複数なら「三人称複数」と言います。

★ 三単現のS

現在形では、主語が三人称単数の時には、動詞の最後に [ s ] をつけなければなりません。この「三人称単数で現在形の時はsをつける」というルールのことをよく「三単現のS」と言います。例文で確認していきましょう。

I have a car.(わたしは、車を持っています。)
↓ 「わたし」を「彼」に・・・
He has a car. (彼は、車を持っています。)

We drive a car. (私たちは、車を運転します。)
↓ 「私たち」を「彼女」に・・・
She drives a car. (彼女は、車を運転します。)

They“は(自分も相手も含まない)三人称ですが、「彼ら」=複数になるので、この場合は、動詞の原形のままでOKです。

They have a car. (かれらは車を持っています。)
They drive a car. (かれらは車を運転します。)

※「三人称単数で現在形の時はsをつける」と言っておきながら・・・ですが、実は例外があります。(英語はルールがちがちなのに例外が多いですね)「o / s / x / ch / sh 」で終わる動詞には [ es ] をつけ、「a / i / u / e / o 以外の文字 + y 」で終わる動詞は [ y ] を [ i ] に変えて [ es ] をつけるというルールがあります。

過去形

今度は過去形(~でした、~しました)です。まずはbe動詞の過去形から見ていきましょう。

be動詞の過去形

be動詞の現在形は、am・are・is の3種類でしたね。be動詞の過去形は、さらに少ない2つだけ! wasとwere だけ覚えればいいんです!

amとis → was
are → were
と覚えましょう!

I am → I was
He is → He was
She is → She was
It is → It was

You are → You were
We are → We were
They are → They were

例文で確認しましょう。
I was hungry. (わたしは、おなかが空いていました。)
He was drunk. (彼は、酔っ払っていました。)
We were cold last night. (私たちは、夕べ寒かったです。)

一般動詞の過去形

一般動詞の過去形は、動詞の語尾に”ed“が付くのが一般的です。”ed”が付かずに、全然ちがう形に変化するもの(drink, run, eat,など)もありますが、ここでは取り上げません。

動詞の過去形は、「動作がすでに完了」している場合、もうすでに過去のものになっている場合に使います。

I finished my homework. (私は宿題をやり終えました。)
He played tennis 1 hour ago. (彼は、1時間前にテニスをしました。)
We watched a movie last night. (私たちは、昨夜、映画を観ました。)
It rained heavily this morning. (今朝、激しい雨が降りました。)


いかがでしたか?英語の学習を始めて最初の大きな壁が、このbe動詞と一般動詞の使い分けかな、と思います。日本語では、動詞の語尾を「します」「しました」などに変化させて現在、過去を表しますが、英語では単語そのものを変化させるという異なるルールがあるのが難しいところですよね。be動詞と一般動詞の理解が英語力アップの土台になりますので、完ぺきに理解するまでしっかり学習してくださいね。

もう少し詳しい内容を別ページに作成しました。このページの内容がしっかり理解できたら、是非こちらもご覧ください。

英語の「動詞」の基本 be動詞・一般動詞の使い分け ~ be動詞編 ~

英語の「動詞」の基本 be動詞・一般動詞の使い分け ~ 一般動詞編 ~

02. 英語の「主語」と「動詞」の基本

英語は日本語と文のつくり方がまったく違いますよね。英語がむずかしい、苦手だ、と感じる生徒さんの中には、英作文をどうしても日本語の順番で単語を並べてしまう方がいます。ここでは文の骨組みとなる「主語」と「動詞」について簡単に説明していきます。

英語は「主語」+「動詞」の順番を基本に文が作られます(一部例外があります)。

日本語では、会話の中で「主語」を省いても状況などで誰のことを言っているのかが理解できますが、英語ではどんなにくだけた間柄でも「主語」は必ずつけなければなりません。このことが日本語と英語の大きな違いのひとつです。

例)日本語:「おなか空いたな。」(主語である「わたし」を省略してもOK) 

  英 語:I’m hungry. (← I (わたしは)は省略できない)

「主語」とは

「主語」とは、文の主役を表すことばです。「私は」「あなたは」「日本は」「このゲームは」などの名詞が、文の最初にくるのが基本です。

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【 日本語 】 私はテニスをします。(「私は」が主語)

【 英 語 】 I play tennis. (「 I 」が主語)

この文では「(テニスを)する」の play が「動詞」です。



「動詞」とは

「動詞」とは、「歩く」「聞く」「飛ぶ」「食べる」「書く」などのように、おもに「動き」を表すことばです。

日本語では、最後の音を伸ばすと「ウー」となるものが動詞です。

Photo by Mantas Hesthaven on Pexels.com

「歩く」 → あるくウー

「聞く」→ きくウー

「飛ぶ」 → とぶウー

「食べる」 → たべるウー

「書く」 → かくウー  など、たくさんあります。


英語上達のポイントは「動詞」を理解すること

英語上達のポイントは「動詞」をきちんと理解することです。なぜなら、英語は5つの文型(5文型)があるのですが、動詞の特性によって文型が決まるからです。ですので、まずは動詞の基本をしっかり理解することが重要です。英語の「動詞」には大きく分けてbe動詞一般動詞の2種類あります。どちらも動詞ですが、be動詞一般動詞では使うときのルールが異なります。「英語が苦手」と言う方は、この2つの異なるルールをしっかり分かっていない場合がとても多いです。「主語」と「動詞」はどのようなものを指すのか理解できたら、次は英語の最初の大きな壁であるbe動詞一般動詞の違いを理解できるようにしましょう。

「一般動詞」とは

「一般動詞」を簡単にまとめると、

  • be動詞以外の動詞
  • 動作や状態を表す
  • 日本語では「~します」になることば

となります。まずはこの3点をしっかり覚えてください。be動詞以外はすべて「一般動詞」なので、無限にあります。

一般動詞(小学校で学ぶ単語より抜粋)

こちらは中学1年生の英語の教科書Sunshine 1 の巻末資料「小学校で学んだ単語」の一覧から一部抜粋したものです。

buy 買う  clean 掃除する  cook 料理する  dance 踊る  do する、行う  drink 飲む  eat 食べる  enjoy 楽しむ  get ~になる、得る、手に入れる  go 行く  have 持っている、~がある[いる]  join 参加する、加わる  jump 跳ぶ、ジャンプする  leave 出発する  like (~が)好きである、好む  live 住む、住んでいる  look 見る  make 作る  meet 会う

「be動詞」とは

「be動詞」は、ずばり be です!!

大切なので何度も言います! be という動詞なんです!!

「え~!? でも、文中ではあまり見かけませんよ。」と言われるかもしれませんね。be のままで使うこともありますが、「○○さんは△△です。」というような文の場合は、be を変化させて使うルールがあります。

「be動詞」を簡単にまとめると、

  • be動詞は、be という動詞
  • 主語によって変化する
  • 主語について、説明したり、状態を表す

となります。まずはこの3点についてしっかり覚えてください。

01. 品詞と英語文の基本

品詞とは「単語の種類」のことで、文の機能や役割によって単語を分類したものです。
この品詞の区別がわからないと、英文法を理解しても正しい文をつくることができません。中学英語の初期段階でつまずきを感じるのも、品詞の理解不足と言えるでしょう。

英語の品詞10種類を確認して、英語のスキルアップにお役立てください。

英語の品詞10種類

英語の品詞10種類の一覧です。品詞は日本語名・英語名、そして略称を表記しています。この略称は辞書で単語の横に付記されています。どんな単語がどの品詞なのか、またそれぞれの役割や文中での順番も一緒に覚えてしまいましょう。

品詞単語例役 割
名詞(名)
noun【 n. 】   
boy (少年)
pen (ペン)
world (世界)
「ひと」「もの」「ことがら」の名前を表す語。
代名詞(代)
pronoun
【 pron. 】      
you (あなた)
it (それ)
all (全てのもの)       
名詞の代わりの役目をする語。英語では同じ言葉を繰り返すことを嫌うので、とてもよく使います。
例)Ken is a student. He plays tennis.
※Ken = He 2文目では名前を呼ばない。
動詞(動)
verb 【 v. 】
be動詞
eat (食べる)
walk (歩く)
名詞(ひと・もの・ことがら)の動作や状態を表す語。
be動詞と一般動詞では文を作るルールが違うことをしっかり理解することが大切。
助動詞(助)
auxiliary
verb
【 aux. 】
can (~できる)
may(~してもよい)
will (~だろう)
動詞だけでは表現しきれない意味を付け加え、動詞を助ける役目をする。
必ず動詞と一緒に使い、動詞の前に付けることがルール。
例)I can sing well. ※can + sing (動詞の原形)の順番
形容詞(形)
adjective
【 adj. 】
hot (あつい)
good (良い)
many (多くの)   
名詞(ひと・もの・ことがら)を修飾する語で、様子、性質、状態、数量などを表す。
例)Good job! ※形容詞+名詞の順番
副詞(副)
adverb
【 adv. 】
very (とても)
now (いま)
fast (速く)
動詞・形容詞・文全体(名詞以外)を修飾する語で、場所、時、程度、頻度などを表す。
例)very good ※副詞+形容詞 run fast ※動詞+副詞
前置詞(前)   
preposition 
【 prep. 】
in (~の中に)
with(~とともに)
from (~から) 
名詞・代名詞の前に置く語で、時・場所・方向・手段などを表す。
例)in Japan / from 8 o’clock / with me ※前置詞+名詞(または代名詞)
接続詞(接)
conjunction
【 con. 】
and (~と)
when (~のとき)
but (しかし)
語と語、句と句、節と節、文と文をつなぐ語。
例)Tom and Amy
  I go to the park when I walk my dog.
冠詞(冠)
article
【 art. 】
the (その)
a/an(ひとつの)
名詞の前に置く語。名詞が特定のものか、不特定のものかを示す語で、日本語にはない品詞。
例) the girl (特定の少女を示す)
   a girl (不特定の少女を示す)
間投詞(間)
interjection
【 int. 】
wow(わあ)
hi(やあ)
ouch(いてて)
喜怒哀楽や呼びかけ、あいさつ、相づち、かけ声、話の間で使う語。
10種類の英語の品詞

ひととおり確認したあとは、例文でそれぞれの品詞が文中のどこに位置しているのかを見ていきましょう。

The teacher smiles softly and says to us, “Wow! You can speak English well!”

Theteachersmilessoftly andsaystous,“Wow!YoucanspeakEnglishwell!”
冠詞 名詞動詞副詞接続詞動詞前置詞代名詞間投詞代名詞助動詞動詞名詞副詞

各品詞がどこにあるのか、じっくり確認してくださいね。

  

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