「動詞を助ける言葉」である助動詞。こちらでは、shall / should を取り上げていきます。

その前に助動詞のポイントを押さえておきましょう。

  • 助動詞は「動詞」と一緒に使う
  • 1つの動詞に使えるのは1つの助動詞だけ
  • 助動詞のあとに「動詞の原形」
  • 助動詞の否定文は後ろに not をつける
  • 助動詞の疑問文は助動詞を文の最初に置く

shall の意味と使い方

05: 英語の未来形で、 will の用法について学びましたね。shallも未来を表す助動詞ですが、どちらかと言うとイギリス英語でよく使われる表現です。willは、その時の自分の気持ちが込められた未来予測ですが、shallには、決意表明をするような感じで「~するであろう」「必ず~となるであろう」という意味になります。

文の作り方は、主語 + should + 動詞の原形 です。

I shall go. (私は必ず行くだろう。)
We shall succeed. (我らは絶対成功する。)
と言ったような感じです。ちょっと物々しく宣言する時に使いますよ。

shallを疑問形にすることで、「~しましょうか?」という提案の表現になります。

アメリカでもリメイクされた映画 “Shall we dance?” 覚えていますか?
邦画オリジナルでは役所広司さん、米国版ではリチャード・ギアが主人公を演じた大ヒット映画でした。

Shall we dance?

「踊りましょうか?」と踊りに誘う大人っぽいフレーズです。

Shall I help you? (お手伝いしましょうか?)
Shall we go to a movie? (映画でも見に行きませんか?)

返答は、

Yes, please. Thank you. (ええ、是非。ありがとうございます。)
Shall we? に対しては、 Yes, let’s!
お断りの場合は、できれば、No, thank you. ではなく、
Thank you for asking, but…. 「お誘い(ご提案)ありがとう、でも…」の方がオススメです。
No, thank you. 案外冷たく感じる断り方なんです。実際には、”Oh, that’s ok. Thank you for asking anyway.”(あ、いいですよ。でもそう言ってくれてありがとう。)などどやんわり断ります。

ここで気が付いた方もいるかもしれませんが、shallを使うのは主語が一人称(Iとwe)の場合がほとんどです。



should の意味と使い方

should は shall の過去形です。でも現代英語では過去の意味はありません。shouldには、「~したほうがいいですよ」「~すべきですよ」とアドバイスする意味になります。

文の作り方は、主語 + should+ 動詞の原形 です。

You should see a doctor. (お医者さんに診てもらったほうがいいよ。)
She should marry him. (彼女、彼と結婚したらいいのに。)
I should finish my work. (仕事終わらせたほうがよさそうだな。)

この表現の否定形は、
should not (短縮形は shouldn’t) = 「~しないほうがよい」「~するべきではない」という意味になります。

You shouldn’t speak so fast. (そんなに早口で喋らないほうがいいですよ。)
I shouldn’t be late for work. (仕事に遅刻すべきではないな。)

では、疑問文ではどんな風に should を使ったらよいのか?回答の仕方も含めて例文で見ていきましょう。

Should I call him? (彼に電話すべきかな?電話した方がいいかな?)
Yes, you should. / No, you shouldn’t.

Should we cancel the meeting? (会議をキャンセルすべきかな?した方がいいかな?)
Yes, we should. / No, we shouldn’t.



いかがでしたか? shallを使った表現は、少し気取った大人の気分になります。改まった時や決意表明を表したい時には、私も shall を使うことがあります。should は、学校の授業では「~すべき」の意味として学習しますが、実際にはそこまで厳格なニュアンスではなく、「新製品のチョコ美味しかったから、今度食べてみて」程度で使える助動詞です。それを英語にすると、”The new chocolate was good, so you should try it.” と言うことができますよ。