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カテゴリー: かんたん英文法 (1ページ目 (2ページ中))

13. 疑問詞 what

疑問詞 what は、「何(なに)?」と物やことがらについて具体的なことを尋ねる時に使います。

what では以下の例文のような4種類の疑問文が作れます。
何があなたの車にダメージを与えたの?」
「あなたは何をするの?」「あなたのお名前はですか?」
「あなたは何の色が好きですか?」「ですか?」
「お茶はいかがですか?」

順番に見ていきましょう。

何が~するのか?

whatが主語になる文です。what は三人称単数扱いなので、現在形の文ではdo→does、go→goes のように変化することに注意してください。

現在形: What + 動詞(三単現のS) ? 
過去形: What + 動詞の過去形 ?

例)「何があなたの車にダメージを与えたの?」
What damaged your car?
A rock did. (岩だよ。)

[主語]が何をするのか?[主語]は何なのか?

こちらは主語が何をするのか、または、何なのか、を尋ねる what です。

現在形: What + do/does + 主語 + 動詞の原形 ? 
 (be動詞の場合)What + (am/is/are) + 主語?
過去形: What + did + 主語 + 動詞の原形 ?
 (be動詞の場合)What + (was/were) + 主語?

例)「あなたは何をするの?」
What do you do?
I watch TV. (テレビを観るよ。)

例)「あなたのお名前はですか?」
What is your name?
My name is Izumi. (私の名前はいづみと申します。)

[主語]は何の~が〇〇ですか?何+ですか?

こちらは what + 名詞 の形で尋ねる疑問文です。

現在形: What +名詞 + 動詞の原形 ? 
 (be動詞の場合)What + 名詞 + (am/is/are) + 主語?
過去形: What +名詞 + 動詞の過去形 ?
(be動詞の場合)What + 名詞 + (was/were) + 主語?

例)あなたはが好きですか?
What color do you like?
I like red. (私は赤色が好きです。)

例)ですか?
What time is it?
It is 7 o’clock. (7時です。)

提案・意見・勧誘「~はいかがですか?」

What + about + 名詞(または、動詞+ing形) ? の形で、提案・意見・勧誘の表現に使います。

例)「お茶はいかがですか?」
What about some tea?
Yes, please. Thank you. (お願いします。ありがとうございます。)
Thank you, but I’m ok. (ありがとうございます。でも結構です。)



Whatの使い方いかがでしたか?例えば、お母さんが子供を叱る際の「何やらかしたの?」の英語は、”What did you do?!” となります。
“What about ~?”お誘い・提案・意見は、”How about ~?”でも表現しますよ。”What about ~?”には、それ以外にも、例えば、 “What about your father?” (お父さんどうなの?)とお父さんの様子や意見を聞くことにも使えます。
“What about it?”になると、「それがどうした?」。話の流れや声のトーンによっては、「…別に…それで?」と話をまともに聞かない態度になっちゃいますよ。

12. 英語の疑問詞

疑問詞とは、What(なに)・Who(だれ)・When(いつ)など、YesかNoで答えることができない疑問文に使うものです。

Yes/Noで答える疑問文は、04. 英語の否定文と疑問文 をご参照ください。こちらは、答えが2択しかないので closed question と呼ばれています。

ここで取り上げる疑問詞を使う疑問文は、答える側によって回答内容がさまざまなので open question と呼ばれています。

疑問詞は “Wh”で始まる8種と”How”で全部で9種類あります。

ここでは、それぞれの疑問詞の意味をまとめていきます。「かんたん英文法」シリーズでは、whom を除く8種類の疑問詞について別のページで詳しく説明します。

基本の疑問詞「5W1H」一覧

  • what 何  (もの・ことがら)
  • who 誰  (ひと)
  • when いつ (時)
  • where どこ (場所)
  • why なぜ (理由)
  • how どのように (方法など)

それ以外の疑問詞

  • which どちら(選択)
  • whose だれの(所有)
  • whom だれを(目的格)

11. 助動詞 would

“would” は、5.英語の未来形で取り上げた”will”の過去形ですが、
「~したい」「~しませんか」「~をお願いできますか」と丁寧さを表現することができる助動詞です。

「~したい」の “would”

あなたにプレゼントを贈りたいの。
“I would like to give you a present.” (※ I would like to は、I’d like to と略すこともできます。)

I would like to + 動詞の原形 で、「~したい」という表現になります。would like = want と同じ意味です。

“I want to ~.” よりも「丁寧な表現」と学校で習ったと思います。”I want to ~.”も日常でよく使います。
“I would like to” 表現には相手の意思に配慮しながら、自分の希望を述べる感覚があります。「あなたにプレゼントしたいのだけど、いいかしら?」というニュアンスです。日本語では大変改まった表現の印象があると思いますが、実際にはごくごく普通の日常会話で使う表現です。”I want to ~”だと、言い方によっては自己主張を通したい印象があると思います。

【レストランで】 I would like to have a steak. ステーキを注文します。
【家族や恋人に】 I‘d like to go to a park on Sunday. 日曜日に公園に行きたいな。

I would like 名詞 で、「~が欲しい」という表現になります。

I‘d like a present on Christmas. クリスマスにはプレゼントが欲しいわ。
I‘d like a drink. 飲み物が欲しい。

「~しませんか」「~をお願い」の “would”

ちょっと助けて~
Would you like to help me?”

Would you like to + 動詞の原形 で、「~しませんか?」と誘ったり、「~をお願いしてもいい?」と依頼をする表現になります。

【誘う】Would you like to come with me? 一緒に行きませんか。
【依頼】Would you like to clean a room? お掃除お願いしてもいい?

Would you like to + 動詞の原形での依頼表現、学校では丁寧な表現として習ったと思いますが、実際には常識的な頼み方の表現です。日本語でいうところの「丁寧な表現」とはちょっと度合いが異なります。友達同士でも子どもでも割りとカジュアルに使いますよ。

Would you like 名詞? で、「~はいかがですか」と何かを勧める表現になります。

Would you like a drink?  飲み物でもいかが?

言葉は人と人を繋ぐツールの一つ。内容は同じでも言葉の使い方によって、印象や感情がガラリと変わってきますよね。「言葉」はその人を印象づける大切なものだと思いますので、是非、”would” の用法しっかりおさらいして英会話にお役立てください。

10. 助動詞 may

「動詞を助ける言葉」である助動詞。こちらでは、 may を取り上げていきます。

その前に助動詞のポイントを押さえておきましょう。

  • 助動詞は「動詞」と一緒に使う
  • 1つの動詞に使えるのは1つの助動詞だけ
  • 助動詞のあとに「動詞の原形」
  • 助動詞の否定文は後ろに not をつける
  • 助動詞の疑問文は助動詞を文の最初に置く

may の意味と使い方

助動詞 may には、「~かもしれない」の推量や可能性「~してもよい」の許可の意味があります。

それ以外にも、「~でありますように」=願望の意味もありますが、ここでは取り上げません。

文の作り方は、主語 + may + 動詞の原形 です。

「~かもしれない」の推量や可能性の may

I may be wrong. (私は間違っているかもしれない。)
He may come home soon. (彼はもうすぐ家に帰ってくるかもしれない。)

may の否定形は、may not + 動詞の原形 です。
She may not come today. (彼女は今日来ないかもしれない。)

may の過去形は、might です。ですが、こちらも過去の意味はありません。
might にも may と同じ「推量」の意味を持ちますが、may よりも可能性が低い場合に使います。
(※ may には50%の可能性を示すと一般的に言われているようですので、 might はそれ以上に可能性が低いということですね。)

We might see her at a supermarket. (スーパーで彼女と出くわすかもね。)
He might be at school by now. (そろそろ彼は学校に着いた頃かしら。)

「~してもよい」の許可の may

can よりも「上から目線」の may

You may go home now. (もう帰ってもいいですよ。)
You may see your doctor. (医師にお会いになれますよ。)

疑問形は、May I ~?(~してもよろしいですか?)

May I come in? (入ってもよろしいですか?)
May I smoke? (タバコを吸ってもよろしいですか?)

これに対する返答は、
いいですよ: Yes, you may. ← 上から目線で、ちょっと偉そうです。
Yes, please. や Of course, you can. の方が、印象がいいと思います。
だめですよ: No, you may not. ← かなり偉そう!禁じています。
       Sorry, but you can’t. などやんわりした表現が望ましいです。



今回はmayを取り上げました。might も少しだけ触れましたが、may と might の微妙な%の違いの加減がちょっと難しいですね。ここでは取り上げませんが、may は実はもっと奥深い助動詞です。それについては、別の機会に取り上げるかもしれません。まずは may の基本である「推量」や「可能性」そして「許可」を表現できる助動詞なんだ!と覚えてくださいね。

06. 英語の助動詞

助動詞は、漢字を読むと分かるように「動詞を助ける言葉」です。動詞を補助して表現を豊かにする役割を持っています。動詞は「~します」だけで、「~できる」「~かもしれない」「~しなければならない」などを表現することができません。そのような可能・義務・推測などを表現したい時に登場するのが助動詞です。

まずは助動詞のポイントを押さえましょう。

  • 助動詞は「動詞」と一緒に使う
  • 1つの動詞に使えるのは1つの助動詞だけ
  • 助動詞のあとに「動詞の原形」
  • 助動詞の否定文は後ろに not をつける
  • 助動詞の疑問文は助動詞を文の最初に置く

英語の助動詞には、05.英語の未来形で取り上げた will や、can、may などがあります。このシリーズでは中学英語で学習する can / could 、must / have to 、shall/should、may を取り上げます。下のリンクをクリックしてご覧ください。

07. 助動詞 can / could

08. 助動詞 must / have to

09. 助動詞 shall / should

10. 助動詞 may

11. 助動詞 would

09. 助動詞 shall/should

「動詞を助ける言葉」である助動詞。こちらでは、shall / should を取り上げていきます。

その前に助動詞のポイントを押さえておきましょう。

  • 助動詞は「動詞」と一緒に使う
  • 1つの動詞に使えるのは1つの助動詞だけ
  • 助動詞のあとに「動詞の原形」
  • 助動詞の否定文は後ろに not をつける
  • 助動詞の疑問文は助動詞を文の最初に置く

shall の意味と使い方

05: 英語の未来形で、 will の用法について学びましたね。shallも未来を表す助動詞ですが、どちらかと言うとイギリス英語でよく使われる表現です。willは、その時の自分の気持ちが込められた未来予測ですが、shallには、決意表明をするような感じで「~するであろう」「必ず~となるであろう」という意味になります。

文の作り方は、主語 + should + 動詞の原形 です。

I shall go. (私は必ず行くだろう。)
We shall succeed. (我らは絶対成功する。)
と言ったような感じです。ちょっと物々しく宣言する時に使いますよ。

shallを疑問形にすることで、「~しましょうか?」という提案の表現になります。

アメリカでもリメイクされた映画 “Shall we dance?” 覚えていますか?
邦画オリジナルでは役所広司さん、米国版ではリチャード・ギアが主人公を演じた大ヒット映画でした。

Shall we dance?

「踊りましょうか?」と踊りに誘う大人っぽいフレーズです。

Shall I help you? (お手伝いしましょうか?)
Shall we go to a movie? (映画でも見に行きませんか?)

返答は、

Yes, please. Thank you. (ええ、是非。ありがとうございます。)
Shall we? に対しては、 Yes, let’s!
お断りの場合は、できれば、No, thank you. ではなく、
Thank you for asking, but…. 「お誘い(ご提案)ありがとう、でも…」の方がオススメです。
No, thank you. 案外冷たく感じる断り方なんです。実際には、”Oh, that’s ok. Thank you for asking anyway.”(あ、いいですよ。でもそう言ってくれてありがとう。)などどやんわり断ります。

ここで気が付いた方もいるかもしれませんが、shallを使うのは主語が一人称(Iとwe)の場合がほとんどです。



should の意味と使い方

should は shall の過去形です。でも現代英語では過去の意味はありません。shouldには、「~したほうがいいですよ」「~すべきですよ」とアドバイスする意味になります。

文の作り方は、主語 + should+ 動詞の原形 です。

You should see a doctor. (お医者さんに診てもらったほうがいいよ。)
She should marry him. (彼女、彼と結婚したらいいのに。)
I should finish my work. (仕事終わらせたほうがよさそうだな。)

この表現の否定形は、
should not (短縮形は shouldn’t) = 「~しないほうがよい」「~するべきではない」という意味になります。

You shouldn’t speak so fast. (そんなに早口で喋らないほうがいいですよ。)
I shouldn’t be late for work. (仕事に遅刻すべきではないな。)

では、疑問文ではどんな風に should を使ったらよいのか?回答の仕方も含めて例文で見ていきましょう。

Should I call him? (彼に電話すべきかな?電話した方がいいかな?)
Yes, you should. / No, you shouldn’t.

Should we cancel the meeting? (会議をキャンセルすべきかな?した方がいいかな?)
Yes, we should. / No, we shouldn’t.



いかがでしたか? shallを使った表現は、少し気取った大人の気分になります。改まった時や決意表明を表したい時には、私も shall を使うことがあります。should は、学校の授業では「~すべき」の意味として学習しますが、実際にはそこまで厳格なニュアンスではなく、「新製品のチョコ美味しかったから、今度食べてみて」程度で使える助動詞です。それを英語にすると、”The new chocolate was good, so you should try it.” と言うことができますよ。

08. 助動詞 must / have to

「動詞を助ける言葉」である助動詞。こちらでは、 must / have to を取り上げていきます。

その前に助動詞のポイントを押さえておきましょう。

  • 助動詞は「動詞」と一緒に使う
  • 1つの動詞に使えるのは1つの助動詞だけ
  • 助動詞のあとに「動詞の原形」
  • 助動詞の否定文は後ろに not をつける
  • 助動詞の疑問文は助動詞を文の最初に置く

must の意味と使い方

must では、「~しなければならない」(義務)、「~にちがいない」(推量)などの表現をすることができます。

文の作り方は、主語 + must + 動詞の原形 です。

意味ごとに例文を見ながら理解していきましょう

「~しなければならない」(義務)の must

must は、「~しなければならない」という義務を表しますが、自分の意志による義務というニュアンスが含まれています。つまり、周りの人に言われたからではなく、自主的に「~しなきゃ」と思う気持ちです。しかし、人から言われると強制力を感じる表現になります。

must talk to her. (私は彼女と話さなければならない。)※話す必要があると自分が考えている
We must arrive at the airport in 10 minutes. (私たちは空港に10分で到着しなければならない。)※例えば乗る飛行機に間に合うように

「~にちがいない」(推量)のmust

must には、わりと強めに断定する「~にちがいない」という推量も表します。

She must be tired. (彼女は疲れているにちがいない。)
You must be Cameron. (あなたキャメロンじゃない?)※初めて会う人との待ち合わせなどで

must の否定形

否定形は、mustの後ろにnotをつけて must not とします。must の否定形は「~してはいけない」ととても強い禁止を表します。
You must not run in the hallway. (廊下を走ってはいけません。)

※ must not は短縮して mustn’t (発音は「マスント」)となりますが、短縮すると、「~してはいけない」という禁止の意味のほかに、「~してないのではないかな」と否定の推測の意味にもなります。

must の疑問形

疑問形は、Must + 主語 + 動詞の原形 ?です。「~しなければいけませんか?」という意味になります。

Must I go there now? (私は今、あちらに行かなければいけませんか。)

・・・と、このような文の形になります。文法的には正しいのですが、実際に must を疑問文にすることはほとんどなく、使うとしても例文のように、 Must I ~?と主語が自分になる場合のみと言い切ってもいいくらいです。それでも全くないわけではありませんので、覚えておくといいと思います。

Must I ~?の疑問文への答え方は、上の例文へ答える場合

Yes, you must. (はい、行かなければなりません。)
No, you don’t have to. (いいえ、行かなくてもよいです。) ※must not だと「行ってはいけない」と禁止の意味になってしまいます。「行かなくてもよいです。」の時は、don’t have to を使います。

さあ、ここで新しい表現が出てきました。have to の説明をここからしていきますよ。


have to の意味と使い方

have to も、「~しなければならない」(義務)の表現をすることができます。

文の作り方は、主語 + have to + 動詞の原形 です。ここで注意したいのは、主語が三人称単数の時は三単現のSのルールになるので、have tohas to にしなければなりません。(三人称単数・三単現のSについては、03. 動詞の現在形と過去形をご参照ください。)

意味ごとに例文を見ながら理解していきましょう

「~しなければならない」(義務)の have to

have to も、「~しなければならない」という義務を表します。must が「自分の意志による義務」「強制力のある義務」というニュアンスが含まれているのに対して、have to には強制的な意味はあまりありませんが、その場の状況から判断して「そうするしかない」という気持ちで感じる義務となります。

I have to speak English. (私は英語を話さなければならない。)※話す相手が英語しか話さない状況など
Mark has to go home now. (マークはもう家に帰らなければならない。)※もう家に帰る時間、あるいは予定が控えている状況など

have to には「~しなければならない」という義務を表すほか、「~しないと気がすまない」「~するしかない」と言った表現をすることもできます。

have to の否定形

否定形は、have to の前に don’t (主語が三人称単数なら doesn’t) つけます。must の否定形が「~してはいけない」(禁止)の意味を持つのに対して、don’t have to は「~しなくてもよい」「~する必要はない」という意味になります。主語が三人称単数の場合は doesn’t have to となります。

You don’t have to worry about me. (私のことを心配しなくてもいいよ。)
She doesn’t have to come here today. (彼女は今日ここに来る必要はない。)

have to の疑問形

疑問形は、Do + 主語 + have to + 動詞の原形 ?です。「~しなければいけませんか?」という意味になります。主語が三人称単数の場合は Does + 主語 + have to + 動詞の原形 ? となります。一般動詞の疑問文の作り方と同じですね。

Do you have to go now? (もう行かなければならないの?)
Does he have to finish by ten? (彼は10時までに終わらせなければなりませんか?)

have to 疑問文への答え方は、
Yes, you do.  Yes, he does.
No, you don’t.  No, he doesn’t. となります。

助動詞 have to と must の表現方法おさらいできましたか?中学英語の記憶だと、「~しなければならない」と義務のイメージが強いかもしれませんが、それと同様に「推量」の表現「~にちがいない」もよく会話の中で使われますよ。例えば、「冗談でしょ~」は、”You must be joking!”でOKです!

07. 助動詞 can / could

「動詞を助ける言葉」である助動詞。こちらでは、 can / could を取り上げていきます。

その前に助動詞のポイントを押さえておきましょう。

  • 助動詞は「動詞」と一緒に使う
  • 1つの動詞に使えるのは1つの助動詞だけ
  • 助動詞のあとに「動詞の原形」
  • 助動詞の否定文は後ろに not をつける
  • 助動詞の疑問文は助動詞を文の最初に置く

can の意味と使い方

can には、「~できる」(能力)、「~をしてよい」(許可)などの表現をすることができます。

文の作り方は、主語 + can + 動詞の原形 です。

意味ごとに例文を見ながら理解していきましょう。

「~ができる」(能力)の can

can speak Japanese. (私は日本語が話せます。)
She can drive a car. (彼女は車の運転ができます。)
We can play soccer. (私たちはサッカーができます。)

否定形は、canの後ろにnotをつけます。can not/cannot/can’t と3種類であらわすことができ、いずれもその後に動詞の原形がきます。
can’t run any more. (これ以上走れません。)

疑問形は、Can + 主語 + 動詞の原形 ?
Can she ski? (あなたはスキーができますか?)

※ここで気をつけてほしいのは、「英語を話せますか?」の質問をする際など、相手に尋ねる場合には、Do you ~?で聞くほうが適切な場合が多いということです。Can you speak English? で、相手の能力を聞いていることになり失礼な印象を与える場合があります。その場合は、Do you speak English? が適切な尋ね方です。

「~をしてよい」(許可)の can

You can go home now. (もう帰宅していいですよ。)
She can read my book. (彼女は、私の本を読んでもいいですよ。)

疑問形 Can I ~?「~してもよいですか」(許可を求める)

疑問形で、Can I + 動詞の原形?で、「~してもよいですか」の許可を求める表現になります。

Can I go to the toilet? (トイレに行ってきてもいいですか?)※米英語ではtoiletとは言わず、bathroomなどを使います。
Can I speak to you? (お話ししてもいいですか?)
Can I ask you a question? (質問してもいいですか?)

疑問形 Can you ~?「~してくれませんか」(依頼)

疑問形で、Can you + 動詞の原形?で、「~してくれませんか」のお願いをする表現になることもあります。

Can you help me? (わたしを手伝ってくれませんか?)
Can you take it home? (それを家に持って行ってくれませんか?)

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基礎となる中学英語での can はここまで覚えると十分だと思います。

can にはそれ以外にも、(推量)「~する可能性がある」「~することがある」、(否定形のcan’t / cannotで)「~のはずがない」、(提案・命令)「~してはどうか」、(不平)「~してもいいではないか」という意味もあります。

Could の意味と使い方

could は can の過去形です。ですので、「~できた」の過去の能力の意味を持ちます。

使い方は can と同じです。
肯定文: 主語 + could + 動詞の原形
疑問文: Could + 主語 + 動詞の原形 ?
否定文: 主語 + could not + 動詞の原形 (短縮形 couldn’t) 

I could swim fast as a child. (子供の頃は、速く泳ぐことができた。)
He couldn’t use chopsticks. (彼は箸を使えませんでした。)

could は can の過去形だけではなく、can と同じように「許可を求める」「依頼する」意味を表現することもできますが、can よりも丁寧な言い回しになります。

疑問形 Could I ~?「~してもよろしいですか」(丁寧に許可を求める)

疑問形で、Could I + 動詞の原形?で、「~してもよいですか」の許可を求める表現になります。

Could I ask you a favor? (お願いしてもよろしいですか?)
Could I take this seat? (こちらの席に座ってもよろしいですか?)
Could I have your name? (お名前を伺ってもよろしいですか?)

疑問形 Could you ~?「~していただけませんか」(丁寧に依頼する)

疑問形で、Could you + 動詞の原形?で、「~してくれませんか」のお願いをする表現になることもあります。

Could you call me at 5? (5時にわたしにお電話いただけませんか?)
Could you bring that box? (その箱を持って来ていただけませんか?)

✂ – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – -✂

基礎となる中学英語での could はここまで覚えてくださいね。

そして、could には上記以外にも、「(条件によっては)~ということもあり得る」、「~のはずがない」、(仮定法・過去)「~なのに」、「~したい気がする」、「~してもよさそうなものだ」、などの意味もあります。

05. 英語の未来形

英語の学習を始めると「時制」という言葉を何度も聞きますよね。「時制」とは、行動や状態(動詞の部分)がいつのことなのかを表すことを言います。時制は大きく分けて、現在・過去・未来です。英語の現在形では、「普段よくやること」「習慣になっていること」を表し、過去形では「すでに終わったこと」を表します。ここで取り上げる「未来形」はこれから先の動作や状態、予定を表します。

日本語にすると、
「~する予定です」「~するつもりです」「~するでしょう」
のような表現です。

英語で未来形にする形は2種類

  •  be going to + 動詞の原形
  • will + 動詞の原形

be going to の未来形

be going to の未来形は、予定があらかじめ決まっている未来の時に使います。

  • 予定があらかじめ決まっている
  • 相手に予定を聞く
  • 確実に「こうなる」と思える未来を予測する

be going to の be は、主語によって変わります
現在形は am / is / are、過去形は was / were です。
文の作り方はbe動詞のルールになります。
肯定文は、03. 動詞の現在形と過去形
否定文と疑問文は、04. 英語の否定文と疑問文 で確認してくださいね。

We are going to have an English exam tomorrow.
(私たちは明日、英語のテストがある予定です)

Are you going to visit Tokyo?
(あなたは東京を訪れる予定ですか)

It’s going to rain soon.
(まもなく雨が降るでしょう)

She isn’t going to study abroad. ※ study abroad 海外で勉強する=留学する
(彼女は留学する予定ではありません)


will の未来形

will の未来形は、話しているその場で「こうしよう」と思いついた未来の時に使います。

  • 話しているその場で決めたこと
  • 相手に問いかけたり約束したりする
  • 確実ではない「こうなるかも」と予測した未来

willのイメージを大げさに表現するとこんな感じです⇓

固い約束、そして強い意志を感じる will
でも100%確実ではない will   と言った感じです。

will は助動詞です。助動詞は、次にくる動詞は必ず原形になります。

こんな場面で will を使います。

  • 電話が鳴った。「私が(電話に)出るよ」:I will answer it.
  • 相手が忙しそうだ。「私が手伝うよ」:I’ll help you. ( I will の短縮形 )

be going to と will の使い分けが大事

be going to はすでに決めてあった未来、will は今決めた未来を表現するので、聞き手が誤解しないように正しく使い分けることが大事です。

会議や食事の席を立たなければならない時に「ちょっと失礼します。5分で戻ります。」と言いたい場合、 Excuse me. I’ll be back in 5 minutes. と will を使うのが正解です。ここで be going to を使うと、「もともとそのつもりでいたのかな」と相手に誤解され、もしかすると悪い印象を与えてしまうかもしれません。

逆に週末の予定を聞かれ、「土曜日は映画に行く予定です。」と言いたい場合、 I’m going to see a movie on Saturday. と be going to を使うのが正解です。ここで will を使うと、「何らかの理由があって、今の思いつきを言ったのだな」と相手に思われるかもしれません。

感覚つかめましたでしょうか? will には、話し手の強い意思・信念を感じ取ることができますが、万が一違うかもしれない可能性を含む未来への予測や推測のニュアンスもありますね。ちなみに、この will という言葉。名詞としても使われる単語で、意味はまさに「意思」なのです。
be going to には、話す時点ですでに予定がハッキリ決まっている場合に使います。

04. 英語の否定文と疑問文

前項では英語学習の土台となるbe動詞と一般動詞のルールについて説明しました。ここでは現在形と過去形の否定文・疑問文を取り上げます。be動詞と一般動詞ではつくり方が異なるので、それぞれどのようなルールがあるのか簡単に説明していきます。

英語の否定文(現在形・過去形)

まずはbe動詞の否定文から見ていきましょう。

be動詞の否定文

be動詞の否定文のつくり方はとってもシンプル!現在形も過去形も be動詞の後に [ not ] をつけるだけでOK!

be動詞 + [ not ] で、「~ではない」という否定の意味を表します。でも普段は短縮した形をつかうことが多いので、短縮形も一緒に覚えましょう。(短縮せずにつかうのは、「~ではない」ことを強調したい時です。)

be動詞現在形の否定

主語現在形の肯定現在形の否定(短縮形)
II amI am not (I’m not) ※am not がくっつく短縮形はありません
HeHe isHe is not (He isn’t / He’s not)
SheShe is She is not (She isn’t / She’s not)
ItIt isIt is not (It isn’t / It’s not)
YouYou areYou are not (You aren’t / You’re not)
WeWe areWe are not (We aren’t / We’re not)
TheyThey areThey are not (They aren’t / They’re not)

be動詞過去形の否定

主語過去形の肯定過去形の否定(短縮形)
II wasI was not (I wasn’t)
HeHe wasHe was not (He wasn’t)
SheShe wasShe was not (She wasn’t)
ItIt wasIt was not (It wasn’t)
YouYou wereYou were not (You weren’t)
WeWe wereWe were not (We weren’t)
TheyThey wereThey were not (They weren’t)

例文で確認していきましょう。

wasn’t a doctor ten years ago. I am now. (10年前は医者ではなかったが、今は医者です。)

She isn’t a Japanese. She is a Chinese. (彼女は日本人ではありません。中国人です。)


一般動詞の否定文

一般動詞の否定文もかんたんです。一般動詞の否定形は、動詞の原形の前に否定語を置きます。現在形なら”do not”を置きます。主語が三人称単数の場合は、”does not”。過去形の場合は、主語の種類に関係なく全て“did not”を置きます。

一般動詞でも普段は短縮した形をつかうことが多いので、短縮形も一緒に覚えましょう。(短縮せずにつかうのは、「~ではない」ことを強調したい時です。)

普段は短縮した形をつかうことが多いので、短縮形も一緒に覚えましょう。(短縮せずにつかうのは、「~ではない」ことを強調したい時です。)

一般動詞現在形の否定

主語が I 、You 、We 、They には、 do not (don’t) + 一般動詞の原形

現在形の肯定現在形の否定否定の短縮形
I walkI do not walkI don’t walk
You lookYou do not lookYou don’t look
We likeWe do not likeWe don’t like
They washThey do not washThey don’t wash

主語が It、She 、He 、三人称単数には、 does not (doesn’t) + 一般動詞の原形

現在形の肯定現在形の否定否定の短縮形
It looksIt does not lookIt doesn’t look
She walksShe does not walkShe doesn’t walk
He likesHe does not likeHe doesn’t like

一般動詞過去形の否定

どれが主語でもすべて、did not (didn’t) + 一般動詞の原形

過去形の肯定過去形の否定否定の短縮形
I walkedI did not walkI didn’t walk
You likedYou did not likeYou didn’t like
He jumpedHe did not jumpHe didn’t jump
She washedShe did not washShe didn’t wash
We talkedWe did not talkWe didn’t talk
They smiledThey did not smileThey didn’t smile
It lookedIt did not lookIt didn’t look

気が付きましたか?否定文をつくるときには、動詞の語尾に [ s ] や [ ed ] が付きません。すべて元の形(原形)のまま使います。


英語の疑問文(現在形・過去形)

まずはbe動詞の疑問文から見ていきましょう。

be動詞の疑問文

be動詞の疑問文のつくり方もとってもシンプル!現在形も過去形も主語とbe動詞の順番をひっくり返して、最後に [ ? ] をつけるだけです!

be動詞 + 主語 ~?の順番になります。かんたんな例文で疑問文の作り方と答え方を確認しましょう。

主語be動詞の現在形での疑問文と答え方be動詞の過去形での疑問文と答え方
IAm I happy? 私は幸せかしら
Yes, I am. / No, I’m not.
Was I happy? 私は幸せだったかしら
Yes, I was. / No, I wasn’t.
HeIs he well? 彼は元気ですか
Yes, he is. / No, he isn’t.
Was he happy? 彼は元気でしたか
Yes, he was. / No, he wasn’t.
SheIs she a doctor? 彼女は医者ですか
Yes, she is. / No, she isn’t.
Was she a doctor? 彼女は医者でしたか
Yes, she was. / No, she wasn’t.
ItIs it rainy? 雨ですか
Yes, it is. / No, it isn’t.
Was it rainy? 雨でしたか
Yes, it was. / No, it wasn’t.
YouAre you OK? あなたは大丈夫ですか
Yes, I am. / No, I’m not.
Were you OK? あなたは大丈夫でしたか
Yes, I was. / No, I wasn’t.
WeAre we friends? 私達は友達なのかな
Yes, we are. / No, we aren’t.
Were we friends? 私達は友達だったのかな
Yes, we were. / No, we weren’t.
TheyAre they young?彼らは若いですか
Yes, they are. / No, they aren’t.
Were they young? 彼らは若かったですか
Yes, they were. / No, they weren’t.

一般動詞の疑問文

一般動詞の疑問文もかんたんです。

現在形なら、Do + 主語 + 動詞の原形 ?または主語が三人称単数なら Does + 主語 + 動詞の原形 ?
過去形なら、主語に関係なくすべて Did + 主語 + 動詞の原形 ?

こちらも例文で疑問文の作り方と答え方を確認しましょう。

一般動詞の現在形での疑問文と答え方一般動詞の過去形での疑問文と答え方
Do I do a good job?
私は良い仕事してますか
Yes, you do. / No, you don’t.
Did I do a good job?
私は良い仕事しましたか
Yes, you did. / No, you didn’t.
Do you play baseball?
あなたは野球をしますか
Yes, I do. / No, I don’t.
Did you play baseball?
あなたは野球をしましたか
Yes, I did. / No, I didn’t.
Do we have lunch here?
わたしたちはここで昼食を食べますか
Yes, you do. / No, you don’t.
Did we have lunch here?
わたしたちはここで昼食を食べましたか
Yes, you did. / No, you didn’t.
Do they like coffee?
彼らはコーヒーが好きですか
Yes, they do. / No, they don’t.
Did they like coffee?
彼らはコーヒーが好きでしたか
Yes, they did. / No, they didn’t.
Does he study English?
彼は英語を勉強しますか
Yes, he does. / No, he doesn’t.
Dis he study English?
彼は英語を勉強しましたか
Yes, he did. / No, he didn’t.
Does she go to school?
彼女は学校に行きますか
Yes, she does. / No, she doesn’t.
Did she go to school?
彼女は学校に行きましたか
Yes, she did. / No, she didn’t.
Does it take long?
それは長くかかりますか
Yes, it does. / No, it doesn’t.
Did it take long?
それは長くかかりましたか
Yes, it did. / No, it didn’t.

たくさんあるように見えますが、be動詞、一般動詞の否定文・疑問文どちらもパターンが決まっているので、例文を何度も繰り返して、感覚的に覚えてしまいましょう。

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