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カテゴリー: ビジネス英語

ビジネス英語電話編:留守番電話応答メッセージの実例

こんにちは、いずみ英語教室の泉です。オーストラリア在住時には、IBMという世界中のあちこちにある巨大IT企業で正社員として勤務していました。テクニカルサポートの仕事を皮切りに、新チームとして立ち上がったソフトウェアのマーケティングを経験後、退職するまでの長期間は人事の仕事をしていました。

IBM Australiaで仕事をしていた時に、新入社員がまず悩むのが、この留守番電話の応答メッセージでした。代表電話番号とは別に社員一人ひとりに個別の番号が割り当てられ、留守番電話の応答メッセージは各自で録音しなければなりませんでした。

長すぎてもダメだし、短くまとめすぎると失礼になるかもしれない・・・。私も最初はスクリプト作りにとても悩みました。後に私が作成したスクリプトは、新入社員のほとんどの方が活用するほど社内で普及しました(笑。

私が実際に録音したスクリプトを例にあげたいと思います。これで15秒以内におさまります。

Thank you for calling IBM. This is Izumi’s phone. You have reached my voice mail. I’m sorry but I’m not available to take your call at the moment. So please leave your message after the beep and I will get back to you as soon as I can. Thank you.

「IBMにお電話いただきありがとうございます。こちらはイヅミの電話です。留守番電話に繋がっております。恐れ入りますが、現在、お電話に出ることができません。ビープ音の後に伝言を残していただければ、できるだけ早く折り返しお電話させていただきます。よろしくお願いいたします。」

ご参考にしていただけると嬉しいです。

ビジネス英語だからではなく、新しい職場では日本語でも慣れるまでドキドキなのが、電話応対ですよね。電話でのやり取り英語表現もどんどん取り上げていきたいと思います。

「お疲れ様です」を英語では何と言う?

こんにちは、いずみ英語教室の泉です。日々の英語学習お疲れさまです。
この「お疲れ様です」を英語にすると・・・?
「お疲れ」だから、tiredを使うのかな?でも何となく違和感があるような・・・
と、お悩みの方いらっしゃいませんか?その違和感、正解です。

You’re tired. (あなた疲れていますね)
You must be tired. (あなたは疲れているに違いない)
と、労いの意味で言葉をかけてしまうと、言われた相手は、「え?わたし、そんなに疲れているように見えているの?」と、すぐに鏡で自分の顔を見たくなるかもしれません。

今日はそんな「お疲れさまです」の英語表現にスポットをあてて思いつくまま綴っていきたいと思います。

「お疲れさまです」を使うシーン別の英語表現

廊下などですれ違ったり、エレベーターで出くわしたとき

A: Hi, Jane. How are you? (あ、ジェーン、お疲れさまです)
B: Oh, hey, how are YOU? (あら、お疲れさまです)
※YOUは強めに言うので大文字で記しました。

How are you? = お元気ですか で覚えている方多いと思うのですが、実はhelloのような挨拶として使うことも日常茶飯事です。もちろん、これにI’m good, thanks.と答えてもいいですよ。
でも、すれ違いざまで声をかけお互い足を止めて短い会話をするのでなければ、How are you?だけで大丈夫です。

社内の別の部署に電話をかけた時の挨拶として使うとき

A: Hi, Paul. This is Izumi. How are you? (もしもし、ポール。いづみです。お疲れ様です)
B: Hi, Izumi. I’m good, thanks. How are YOU? (もしもし、いづみ。お疲れ様です)

電話での「お疲れさまです」の挨拶もHow are you?の挨拶を交わして用件の話に進んでいきます。

「お疲れさまです」は、相手の労をねぎらう意味を込めた挨拶ですが、英語の世界では、仕事は疲れるものとは捉えないのか、あるいは、電話の向こうの相手が疲れているとは限らないのに決めつけて言うのは変と考えてのことなのか、そういった感覚はないように感じます。

仕事中の相手に声をかけるとき

A: Excuse me. Sorry to interrupt. (お疲れさまです。邪魔してごめんなさい)
B: Oh, you’re alright. How are you?(あら、構いませんよ。お疲れさまです)

デスクで仕事中の人のところへ来て、話しかけるときにも「お疲れさまです」ということがありますが、この場合は、Excuse me.や、Hi, how are you?でOKです。私が人事アドバイザーの仕事をしていた時は、社員の方がさまざまな相談事をしに来ていたのですが、明らかに困っている様子の方には、How are you? の代わりに Are you OK? (大丈夫?)や Would you like to talk?(お話しましょうか)などと様子を見ながら表現を変えていました。

Thank you for your hard work. は、アリか?

正直、これは悩むところです。相手の頑張りに対する「お疲れ様です」ですが、個人的な考え方になりますが、私は使わない表現です。文法的には間違ってはいません。ただ感覚的な問題ですが、かなり上から目線の表現のような気がするからです。

Thank you for your hard work. 「一生懸命仕事をしてくれてありがとう」は、日本語社会では、例えば部下を労う気持ちでかける言葉だったりしますよね。その意味合いで英語で言葉をかけるとしたら、Thank you for your great work. の方が適切です。

hard work には、「一生懸命仕事をした」というプロセスだけで、結果については言及していません。great work だと、「素晴らしい仕事をした」と、プロセスから成果までを認識していることが相手に伝わると思います。

目標を達成した相手に対してよく使う表現は、
You made it!
You did a great job!

と、「よくやった!」と、労うよりも褒める表現が多いです。

褒めることがとても上手な英語社会については、また別の記事でご紹介しますね。

今日は「お疲れ様です」のシーン別英語表現をご紹介しました。

「お世話になっております」を英語では何と言う?

お世話になっております。いずみ英語教室の泉です。

この「お世話になっております」は、一般的に広く使われている挨拶表現ですよね。みなさんも対話やメールなどで、仕事相手だけじゃなく、ご近所の目上の方などあらゆるシーンで頻繁に使っていませんか。

では「お世話になっております」を英語ではどのように表現するでしょうか?

正解は「ない」です(笑

例えばビジネスで大切な顧客と打ち合わせで顔を合わせた時でも、
Hi, how are you?
が一般的な挨拶です。相手の名前を付けるとより良い印象を与えます。
Hi, Simon. How are you?

相手の名前をどう呼べばいい?

日本では、どんなに親しい間柄でもビジネスの場では名字にさん付けで呼ぶのが一般的ですよね。では、英語の世界では、相手の名前をどう呼べばいいでしょうか?

通常は下の名前を呼び捨てで大丈夫ですが、相手によってはMr./Ms.名字で呼んだ方が適切な場合もあります。私の実例を挙げると、毎日顔を合わせる直属トップは下の名前呼び捨て(私が日本人なので、時々、お互いに「さん」をつけることも)でした。私は人事に所属していましたが、年に数回会う程度の豪州・アジア太平洋地域の人事の総括をしているトップの方々はMr.名字で呼んでいました。

下の名前を呼び捨てするのは失礼にあたるのでは、と不安な場合は、まずはMr./Ms.名字で相手に呼びかけてみてください。距離が遠すぎると相手が感じた場合は、Please call me Emma.(私のことをエマと呼んでください)と言ってくると思います。その場合は、OK, Emma. Thanks.と返せば大丈夫です。

How are you?の後に会話をどう続ければいい?

How are you?I’m good, thanks…の挨拶は、自然にポンと口から出てくると思います。

その後に続くものとして、礼儀としてすぐに使えそうな表現を思いつくまま書いてみます。

Thank you for your time today. (今日はお時間ありがとうございます)
Thank you for coming to meet me. (ミーティングにお越しいただきありがとうございます)
Thank you for having me today. (相手側のオフィスに行った時:お招きくださりありがとうございます)

ビジネス英語と言ってもシンプルでいいんです!

初対面なら、How are you?挨拶の後に、

My name is Izumi. I’m pleased to meet you. Here’s my card.
(私の名前はいづみです。お会いできて嬉しいです。私の名刺どうぞ。)

これで掴みはバッチリです。

ぜひ覚えてほしい!I’m pleased to meet you.

「お会いできてうれしいです」の表現は、中学英語で習った(It’s) nice to meet you.や、I’m happy to meet you.など思いつくかと思いますが、格好いい大人表現の I’m pleased to meet you. がオススメです。

I’m pleased to meet you.は、It’s pleasure to meet you. にも置き換えることができますが、I’mと一人称にしたほうが、自分の気持ちがこもった表現になるため、ぜひI’m pleased to meet you.を覚えてくださいね。

meet と see の使い方に注意

もう一つ注意したいのは、初対面ではmeetを使い、2回目以降は必ずseeを使うことです。
以前も会ったことがあるのに、meetを使うと、相手は「あれ?私のこと忘れられちゃったかな?」とがっかりしてしまいますので、ご注意を!

あいさつ練習文

最後にまとめです。短いので暗唱して自然に口から出てくるようにモノにしてくださいね。

初対面での挨拶

Hi, how are you?
My name is Izumi. I’m pleased to meet you. Here’s my card.
Thank you for your time today.

以前にも会ったことがある人への挨拶

Hi, how are you?
I’m pleased to see you.
Thank you for your time today.


日本語のように英語には定型挨拶文はあまり多くないのですが、挨拶が基本なのは万国共通ですので、上記でまとめた挨拶表現を覚えてスムーズな挨拶で、良好な関係を築いてくださいね。

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