こんにちは、いずみ英語教室の泉です。日々の英語学習お疲れさまです。
この「お疲れ様です」を英語にすると・・・?
「お疲れ」だから、tiredを使うのかな?でも何となく違和感があるような・・・
と、お悩みの方いらっしゃいませんか?その違和感、正解です。
You’re tired. (あなた疲れていますね)
You must be tired. (あなたは疲れているに違いない)
と、労いの意味で言葉をかけてしまうと、言われた相手は、「え?わたし、そんなに疲れているように見えているの?」と、すぐに鏡で自分の顔を見たくなるかもしれません。
今日はそんな「お疲れさまです」の英語表現にスポットをあてて思いつくまま綴っていきたいと思います。
「お疲れさまです」を使うシーン別の英語表現
廊下などですれ違ったり、エレベーターで出くわしたとき
A: Hi, Jane. How are you? (あ、ジェーン、お疲れさまです)
B: Oh, hey, how are YOU? (あら、お疲れさまです)
※YOUは強めに言うので大文字で記しました。
How are you? = お元気ですか で覚えている方多いと思うのですが、実はhelloのような挨拶として使うことも日常茶飯事です。もちろん、これにI’m good, thanks.と答えてもいいですよ。
でも、すれ違いざまで声をかけお互い足を止めて短い会話をするのでなければ、How are you?だけで大丈夫です。
社内の別の部署に電話をかけた時の挨拶として使うとき
A: Hi, Paul. This is Izumi. How are you? (もしもし、ポール。いづみです。お疲れ様です)
B: Hi, Izumi. I’m good, thanks. How are YOU? (もしもし、いづみ。お疲れ様です)
電話での「お疲れさまです」の挨拶もHow are you?の挨拶を交わして用件の話に進んでいきます。
「お疲れさまです」は、相手の労をねぎらう意味を込めた挨拶ですが、英語の世界では、仕事は疲れるものとは捉えないのか、あるいは、電話の向こうの相手が疲れているとは限らないのに決めつけて言うのは変と考えてのことなのか、そういった感覚はないように感じます。
仕事中の相手に声をかけるとき
A: Excuse me. Sorry to interrupt. (お疲れさまです。邪魔してごめんなさい)
B: Oh, you’re alright. How are you?(あら、構いませんよ。お疲れさまです)
デスクで仕事中の人のところへ来て、話しかけるときにも「お疲れさまです」ということがありますが、この場合は、Excuse me.や、Hi, how are you?でOKです。私が人事アドバイザーの仕事をしていた時は、社員の方がさまざまな相談事をしに来ていたのですが、明らかに困っている様子の方には、How are you? の代わりに Are you OK? (大丈夫?)や Would you like to talk?(お話しましょうか)などと様子を見ながら表現を変えていました。
Thank you for your hard work. は、アリか?
正直、これは悩むところです。相手の頑張りに対する「お疲れ様です」ですが、個人的な考え方になりますが、私は使わない表現です。文法的には間違ってはいません。ただ感覚的な問題ですが、かなり上から目線の表現のような気がするからです。
Thank you for your hard work. 「一生懸命仕事をしてくれてありがとう」は、日本語社会では、例えば部下を労う気持ちでかける言葉だったりしますよね。その意味合いで英語で言葉をかけるとしたら、Thank you for your great work. の方が適切です。
hard work には、「一生懸命仕事をした」というプロセスだけで、結果については言及していません。great work だと、「素晴らしい仕事をした」と、プロセスから成果までを認識していることが相手に伝わると思います。
目標を達成した相手に対してよく使う表現は、
You made it!
You did a great job!
と、「よくやった!」と、労うよりも褒める表現が多いです。
褒めることがとても上手な英語社会については、また別の記事でご紹介しますね。
今日は「お疲れ様です」のシーン別英語表現をご紹介しました。