英語講師・翻訳家が発信する英語情報ブログです。

月: 2023年5月

13. 疑問詞 what

疑問詞 what は、「何(なに)?」と物やことがらについて具体的なことを尋ねる時に使います。

what では以下の例文のような4種類の疑問文が作れます。
何があなたの車にダメージを与えたの?」
「あなたは何をするの?」「あなたのお名前はですか?」
「あなたは何の色が好きですか?」「ですか?」
「お茶はいかがですか?」

順番に見ていきましょう。

何が~するのか?

whatが主語になる文です。what は三人称単数扱いなので、現在形の文ではdo→does、go→goes のように変化することに注意してください。

現在形: What + 動詞(三単現のS) ? 
過去形: What + 動詞の過去形 ?

例)「何があなたの車にダメージを与えたの?」
What damaged your car?
A rock did. (岩だよ。)

[主語]が何をするのか?[主語]は何なのか?

こちらは主語が何をするのか、または、何なのか、を尋ねる what です。

現在形: What + do/does + 主語 + 動詞の原形 ? 
 (be動詞の場合)What + (am/is/are) + 主語?
過去形: What + did + 主語 + 動詞の原形 ?
 (be動詞の場合)What + (was/were) + 主語?

例)「あなたは何をするの?」
What do you do?
I watch TV. (テレビを観るよ。)

例)「あなたのお名前はですか?」
What is your name?
My name is Izumi. (私の名前はいづみと申します。)

[主語]は何の~が〇〇ですか?何+ですか?

こちらは what + 名詞 の形で尋ねる疑問文です。

現在形: What +名詞 + 動詞の原形 ? 
 (be動詞の場合)What + 名詞 + (am/is/are) + 主語?
過去形: What +名詞 + 動詞の過去形 ?
(be動詞の場合)What + 名詞 + (was/were) + 主語?

例)あなたはが好きですか?
What color do you like?
I like red. (私は赤色が好きです。)

例)ですか?
What time is it?
It is 7 o’clock. (7時です。)

提案・意見・勧誘「~はいかがですか?」

What + about + 名詞(または、動詞+ing形) ? の形で、提案・意見・勧誘の表現に使います。

例)「お茶はいかがですか?」
What about some tea?
Yes, please. Thank you. (お願いします。ありがとうございます。)
Thank you, but I’m ok. (ありがとうございます。でも結構です。)



Whatの使い方いかがでしたか?例えば、お母さんが子供を叱る際の「何やらかしたの?」の英語は、”What did you do?!” となります。
“What about ~?”お誘い・提案・意見は、”How about ~?”でも表現しますよ。”What about ~?”には、それ以外にも、例えば、 “What about your father?” (お父さんどうなの?)とお父さんの様子や意見を聞くことにも使えます。
“What about it?”になると、「それがどうした?」。話の流れや声のトーンによっては、「…別に…それで?」と話をまともに聞かない態度になっちゃいますよ。

12. 英語の疑問詞

疑問詞とは、What(なに)・Who(だれ)・When(いつ)など、YesかNoで答えることができない疑問文に使うものです。

Yes/Noで答える疑問文は、04. 英語の否定文と疑問文 をご参照ください。こちらは、答えが2択しかないので closed question と呼ばれています。

ここで取り上げる疑問詞を使う疑問文は、答える側によって回答内容がさまざまなので open question と呼ばれています。

疑問詞は “Wh”で始まる8種と”How”で全部で9種類あります。

ここでは、それぞれの疑問詞の意味をまとめていきます。「かんたん英文法」シリーズでは、whom を除く8種類の疑問詞について別のページで詳しく説明します。

基本の疑問詞「5W1H」一覧

  • what 何  (もの・ことがら)
  • who 誰  (ひと)
  • when いつ (時)
  • where どこ (場所)
  • why なぜ (理由)
  • how どのように (方法など)

それ以外の疑問詞

  • which どちら(選択)
  • whose だれの(所有)
  • whom だれを(目的格)

11. 助動詞 would

“would” は、5.英語の未来形で取り上げた”will”の過去形ですが、
「~したい」「~しませんか」「~をお願いできますか」と丁寧さを表現することができる助動詞です。

「~したい」の “would”

あなたにプレゼントを贈りたいの。
“I would like to give you a present.” (※ I would like to は、I’d like to と略すこともできます。)

I would like to + 動詞の原形 で、「~したい」という表現になります。would like = want と同じ意味です。

“I want to ~.” よりも「丁寧な表現」と学校で習ったと思います。”I want to ~.”も日常でよく使います。
“I would like to” 表現には相手の意思に配慮しながら、自分の希望を述べる感覚があります。「あなたにプレゼントしたいのだけど、いいかしら?」というニュアンスです。日本語では大変改まった表現の印象があると思いますが、実際にはごくごく普通の日常会話で使う表現です。”I want to ~”だと、言い方によっては自己主張を通したい印象があると思います。

【レストランで】 I would like to have a steak. ステーキを注文します。
【家族や恋人に】 I‘d like to go to a park on Sunday. 日曜日に公園に行きたいな。

I would like 名詞 で、「~が欲しい」という表現になります。

I‘d like a present on Christmas. クリスマスにはプレゼントが欲しいわ。
I‘d like a drink. 飲み物が欲しい。

「~しませんか」「~をお願い」の “would”

ちょっと助けて~
Would you like to help me?”

Would you like to + 動詞の原形 で、「~しませんか?」と誘ったり、「~をお願いしてもいい?」と依頼をする表現になります。

【誘う】Would you like to come with me? 一緒に行きませんか。
【依頼】Would you like to clean a room? お掃除お願いしてもいい?

Would you like to + 動詞の原形での依頼表現、学校では丁寧な表現として習ったと思いますが、実際には常識的な頼み方の表現です。日本語でいうところの「丁寧な表現」とはちょっと度合いが異なります。友達同士でも子どもでも割りとカジュアルに使いますよ。

Would you like 名詞? で、「~はいかがですか」と何かを勧める表現になります。

Would you like a drink?  飲み物でもいかが?

言葉は人と人を繋ぐツールの一つ。内容は同じでも言葉の使い方によって、印象や感情がガラリと変わってきますよね。「言葉」はその人を印象づける大切なものだと思いますので、是非、”would” の用法しっかりおさらいして英会話にお役立てください。

10. 助動詞 may

「動詞を助ける言葉」である助動詞。こちらでは、 may を取り上げていきます。

その前に助動詞のポイントを押さえておきましょう。

  • 助動詞は「動詞」と一緒に使う
  • 1つの動詞に使えるのは1つの助動詞だけ
  • 助動詞のあとに「動詞の原形」
  • 助動詞の否定文は後ろに not をつける
  • 助動詞の疑問文は助動詞を文の最初に置く

may の意味と使い方

助動詞 may には、「~かもしれない」の推量や可能性「~してもよい」の許可の意味があります。

それ以外にも、「~でありますように」=願望の意味もありますが、ここでは取り上げません。

文の作り方は、主語 + may + 動詞の原形 です。

「~かもしれない」の推量や可能性の may

I may be wrong. (私は間違っているかもしれない。)
He may come home soon. (彼はもうすぐ家に帰ってくるかもしれない。)

may の否定形は、may not + 動詞の原形 です。
She may not come today. (彼女は今日来ないかもしれない。)

may の過去形は、might です。ですが、こちらも過去の意味はありません。
might にも may と同じ「推量」の意味を持ちますが、may よりも可能性が低い場合に使います。
(※ may には50%の可能性を示すと一般的に言われているようですので、 might はそれ以上に可能性が低いということですね。)

We might see her at a supermarket. (スーパーで彼女と出くわすかもね。)
He might be at school by now. (そろそろ彼は学校に着いた頃かしら。)

「~してもよい」の許可の may

can よりも「上から目線」の may

You may go home now. (もう帰ってもいいですよ。)
You may see your doctor. (医師にお会いになれますよ。)

疑問形は、May I ~?(~してもよろしいですか?)

May I come in? (入ってもよろしいですか?)
May I smoke? (タバコを吸ってもよろしいですか?)

これに対する返答は、
いいですよ: Yes, you may. ← 上から目線で、ちょっと偉そうです。
Yes, please. や Of course, you can. の方が、印象がいいと思います。
だめですよ: No, you may not. ← かなり偉そう!禁じています。
       Sorry, but you can’t. などやんわりした表現が望ましいです。



今回はmayを取り上げました。might も少しだけ触れましたが、may と might の微妙な%の違いの加減がちょっと難しいですね。ここでは取り上げませんが、may は実はもっと奥深い助動詞です。それについては、別の機会に取り上げるかもしれません。まずは may の基本である「推量」や「可能性」そして「許可」を表現できる助動詞なんだ!と覚えてくださいね。

06. 英語の助動詞

助動詞は、漢字を読むと分かるように「動詞を助ける言葉」です。動詞を補助して表現を豊かにする役割を持っています。動詞は「~します」だけで、「~できる」「~かもしれない」「~しなければならない」などを表現することができません。そのような可能・義務・推測などを表現したい時に登場するのが助動詞です。

まずは助動詞のポイントを押さえましょう。

  • 助動詞は「動詞」と一緒に使う
  • 1つの動詞に使えるのは1つの助動詞だけ
  • 助動詞のあとに「動詞の原形」
  • 助動詞の否定文は後ろに not をつける
  • 助動詞の疑問文は助動詞を文の最初に置く

英語の助動詞には、05.英語の未来形で取り上げた will や、can、may などがあります。このシリーズでは中学英語で学習する can / could 、must / have to 、shall/should、may を取り上げます。下のリンクをクリックしてご覧ください。

07. 助動詞 can / could

08. 助動詞 must / have to

09. 助動詞 shall / should

10. 助動詞 may

11. 助動詞 would

09. 助動詞 shall/should

「動詞を助ける言葉」である助動詞。こちらでは、shall / should を取り上げていきます。

その前に助動詞のポイントを押さえておきましょう。

  • 助動詞は「動詞」と一緒に使う
  • 1つの動詞に使えるのは1つの助動詞だけ
  • 助動詞のあとに「動詞の原形」
  • 助動詞の否定文は後ろに not をつける
  • 助動詞の疑問文は助動詞を文の最初に置く

shall の意味と使い方

05: 英語の未来形で、 will の用法について学びましたね。shallも未来を表す助動詞ですが、どちらかと言うとイギリス英語でよく使われる表現です。willは、その時の自分の気持ちが込められた未来予測ですが、shallには、決意表明をするような感じで「~するであろう」「必ず~となるであろう」という意味になります。

文の作り方は、主語 + should + 動詞の原形 です。

I shall go. (私は必ず行くだろう。)
We shall succeed. (我らは絶対成功する。)
と言ったような感じです。ちょっと物々しく宣言する時に使いますよ。

shallを疑問形にすることで、「~しましょうか?」という提案の表現になります。

アメリカでもリメイクされた映画 “Shall we dance?” 覚えていますか?
邦画オリジナルでは役所広司さん、米国版ではリチャード・ギアが主人公を演じた大ヒット映画でした。

Shall we dance?

「踊りましょうか?」と踊りに誘う大人っぽいフレーズです。

Shall I help you? (お手伝いしましょうか?)
Shall we go to a movie? (映画でも見に行きませんか?)

返答は、

Yes, please. Thank you. (ええ、是非。ありがとうございます。)
Shall we? に対しては、 Yes, let’s!
お断りの場合は、できれば、No, thank you. ではなく、
Thank you for asking, but…. 「お誘い(ご提案)ありがとう、でも…」の方がオススメです。
No, thank you. 案外冷たく感じる断り方なんです。実際には、”Oh, that’s ok. Thank you for asking anyway.”(あ、いいですよ。でもそう言ってくれてありがとう。)などどやんわり断ります。

ここで気が付いた方もいるかもしれませんが、shallを使うのは主語が一人称(Iとwe)の場合がほとんどです。



should の意味と使い方

should は shall の過去形です。でも現代英語では過去の意味はありません。shouldには、「~したほうがいいですよ」「~すべきですよ」とアドバイスする意味になります。

文の作り方は、主語 + should+ 動詞の原形 です。

You should see a doctor. (お医者さんに診てもらったほうがいいよ。)
She should marry him. (彼女、彼と結婚したらいいのに。)
I should finish my work. (仕事終わらせたほうがよさそうだな。)

この表現の否定形は、
should not (短縮形は shouldn’t) = 「~しないほうがよい」「~するべきではない」という意味になります。

You shouldn’t speak so fast. (そんなに早口で喋らないほうがいいですよ。)
I shouldn’t be late for work. (仕事に遅刻すべきではないな。)

では、疑問文ではどんな風に should を使ったらよいのか?回答の仕方も含めて例文で見ていきましょう。

Should I call him? (彼に電話すべきかな?電話した方がいいかな?)
Yes, you should. / No, you shouldn’t.

Should we cancel the meeting? (会議をキャンセルすべきかな?した方がいいかな?)
Yes, we should. / No, we shouldn’t.



いかがでしたか? shallを使った表現は、少し気取った大人の気分になります。改まった時や決意表明を表したい時には、私も shall を使うことがあります。should は、学校の授業では「~すべき」の意味として学習しますが、実際にはそこまで厳格なニュアンスではなく、「新製品のチョコ美味しかったから、今度食べてみて」程度で使える助動詞です。それを英語にすると、”The new chocolate was good, so you should try it.” と言うことができますよ。

© 2025 英語イズム

Theme by Anders Noren上へ ↑