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カテゴリー: 英語の動詞

英語の「動詞」の基本 be動詞・一般動詞の使い分け ~ 一般動詞編 ~

英語上達のポイントは動詞を理解すること」。動詞をしっかり理解することで、どんな文章ができるのかが簡単に分かるからです。英語が苦手という生徒さんは、この動詞の基本的な使い分けの理解が不足しているケースがほとんどです。前項では個性派動詞であるbe動詞を取り上げました。ここでは、一般動詞の特徴と使い方を解説していきます。be動詞はルールがちがうので、その違いをしっかり確認していきましょう。




一般動詞」とは?一言でいえば、be動詞以外のすべての動詞です。

02. 英語の「主語」と「動詞」の基本の項で説明したとおり、人やものの動きを表します。例えば「歩く」「聞く」「飛ぶ」「食べる」「書く」などのように、日本語では、最後の音を伸ばすと「ウー」となるものが動詞です。人やものの動き以外にも状態を表す動詞もあります。

英語の文章は、基本は「主語」+「動詞」の順序でできています。例えば、I eat sushi. 「わたしは+食べる+寿司」というように、「動詞」で文が終わる日本語とは順序がちがうことを頭に置いて英語の学習を進めてください。


一般動詞とは:be動詞以外のすべての動詞

「一般動詞」を理解する基本ポイントです。

  1. 一般動詞はbe動詞以外のすべての動詞
  2. 現在形は主語によって、動詞を変化させて使う
  3. 現在形の疑問文は「Do/Does」+「主語」+~?の順序になる
  4. 現在形の否定文は動詞の前に [ don’t/doesn’t ] をつける
  5. 過去形は、動詞の規則変化・不規則変化がある


1. 一般動詞はbe動詞以外のすべての動詞

「一般動詞」はbe動詞以外のすべての動詞を指します。日本語では「~する」の部分が動詞です。大きく分けると「動作を表す動詞」と「状態を表す動詞」があります。どんな動詞があるのか、それぞれ見ていきましょう。

「動作を表す動詞」

study (勉強する): I study English. (わたしは英語を勉強します。)

walk (歩く) : I walk to school. (わたしは歩いて学校へ行きます。)

help (助ける、手伝う) : I help my mother. (わたしは母を手伝います。)

「状態を表す動詞」

like (好きだ) : I like cats. (わたしはネコが好きです。)

know (知っている) : I know Tom. (わたしはトムを知っています。)

want (ほしい) : I want a banana. (わたしは(1本の)バナナがほしいです。)


2. 現在形は主語によって、動詞を変化させて使う

「一般動詞」の現在形は、主語によって変化させる場合があります。主語が三人称単数以外は動詞の原形(元の形)のままでOKです。

英語を学習するとこの「人称」の区別の理解が必要になります。ここでは簡単に説明していきます。

  • 一人称:一人称は話し手である「わたし」または「わたしたち」です。「わたし」だと一人称単数、「わたしたち」だと一人称複数と呼びます。
  • 二人称:二人称は聞き手である「あなた」または「あなたたち」です。
  • 三人称:三人称は会話に参加していない人(またはもの)のことを指します。この三人称が一人または一つを「三人称単数」と呼びます。この「三人称単数」の時だけ、動詞を変化させなければならないルールがあります。

三単現のS

現在形では、主語が三人称単数の時には、動詞の最後に [ s ] をつけなければなりません。この「三人称単数で現在形の時はsをつける」というルールのことをよく「三単現のS」と言います。例文で確認していきましょう。

I play tennis. ▶ 三単現S:She plays tennis. (彼女はテニスをします。)

You drive a car. ▶ 三単現S:Ken drives a car. (ケンは車を運転します。)

We like tea. ▶ 三単現S:Matt likes tea. (マットはお茶が好きです。) 

三単現Sの文の主語が「わたし(一人称)」でも「あなた(二人称)」でもないことが確認できましたか?そして、それぞれの動詞の最後に [ s ] がついているのも確認できましたか?

三単現のSの付け方には例外もあります。

have (持っている) は、has に変化します。また、ややこしくなりますが、「o / s / x / ch / sh 」で終わる動詞には [ es ] をつけ、「a / i / u / e / o 以外の文字 + y 」で終わる動詞は [ y ] を [ i ] に変えて [ es ] をつけるというルールがあります。



3. 現在形の疑問文は「Do/Does」+「主語」+~?の順序になる

疑問文のつくり方は、be動詞の文と一般動詞の文でちがいます。英語が苦手という方は、この部分がこんがらがっている人が多いです。be動詞の疑問文の作り方は、[ be動詞 ] + [ 主語 ] ~?でしたね。一般動詞はルールが違います。肯定文(ふつうの文)と比べながら一般動詞の疑問文の作り方を見ていきましょう。

肯定文: You like cats. (あなたはネコが好きです。)

疑問文: Do you like cats? (あなたはネコが好きですか。)

一般動詞の疑問文は、文の最初に [ Do ] または [ Does ] をつけます。どちらをつけるのかは主語によって決まります。主語が三人称単数のときは [ Does ] を使い、それ以外はすべて [ Do ] をつけます。

※ [ Do ] の三単現Sは、[ Does ] です。上記で説明した通り、[ o ] で終わるので [ es ] をつけて [ Does ] になります。ちなみに [ Does ] になると発音が「ダズ」に変わるので読み方も一緒に覚えてくださいね。

主語が三人称単数の疑問文をみていきましょう。

肯定文:   She likes cats. (彼女はネコが好きです。)

疑問文: Does she like cats? (彼女はネコが好きですか。)

上の Do you ~?の文と比べてみてください。主語が三人称単数なので三単現Sのルールで、[ Do ] → [ Does ] に変化しました。そして、肯定文では [ likes ] だったのに、疑問文では [ like ] と原形に戻っています。 [ Does ] で三単現Sが付いているので二重につけなくてもよいので [ likes ] → [ like ] にします。



4. 否定文は、動詞の前に [ don’t/doesn’t ] をつける

「~ではありません」といったbe動詞の文の否定文も、一般動詞のルールと違います。be動詞の文の否定文は、be動詞のあとに [ not ] をつけます。また強調する以外のときは、[ be動詞 ] + [ not ] は短縮形にするのが普通です。

▶ 主語が I (私は)のときは、[ am ] の後に [ not ] をつける

ふつうの文: I am tired.  「わたしはつかれています」 

否 定 文: I am not tired. → 普通は I‘m not tired. に短縮する   「わたしはつかれていません」

▶ 主語が you (あなたは)のときは、[ are ] の後に [ not ] をつける

ふつうの文: You are hungry.  「あなたはおなかがすいています」 

否 定 文: You are not hungry. → 普通は You aren’t tired. または You‘re not tired. に短縮する  「あなたはおなかがすいていません」

▶ 主語が 三人称単数(He / She/ Ken など)のときは、[ is ] の後に [ not ] をつける

ふつうの文: He is angry.  「かれはおこっています」 

否 定 文: He is not angry. → 普通は He isn’t angry. または He‘s not angry. に短縮する 「かれはおこっていません」



be動詞の基本の文

be動詞では、簡単にまとめると「~です」「~(の状態に)あります」「~(場所)にいます」の文章を作ることができます。[ 主語 ] + [ be動詞 ] の次にどんな言葉がくるのか例文を見ていきましょう。

① [ 主語 ] + [ be動詞 ] + [ 名詞 ] : ◯は~です

I am a student. 「わたしは学生です。」

She is Akiko. 「彼女はアキコです。」

He is ten. 「彼は10才です。」

② [ 主語 ] + [ be動詞 ] + [ 形容詞 ] : ◯は~(の状態にあります)です」

I am happy. 「わたしは幸せです。」

My cat is cute. 「わたしのネコはかわいいです。」

We are late. 「わたしたちは遅刻しています。」

③ [ 主語 ] + [ be動詞 ] + [ 前置詞 ] + ( 場所 ) : ◯は~(場所)にいます」

He is in the park. 「彼は公園にいます。」

They are at the station. 「彼らは駅にいます。」

I am from Japan. 「わたしは日本出身です。」※ from は「~から」という意味の形容詞で、be動詞+from で「~の出身です」という意味になります。




英語の「動詞」の基本 be動詞・一般動詞の使い分け ~ be動詞編 ~

前項で「英語上達のポイントは動詞を理解すること」と強調しました。動詞をしっかり理解することで、どんな文章ができるのかが簡単に分かるからです。英語が苦手という生徒さんは、この動詞の基本的な使い分けの理解が不足しているケースがほとんどです。ここでは、できるだけ簡単に動詞2種類(be動詞・一般動詞)の特徴と使い方を解説していきます。英語力アップのためにとても大事な内容ですので、どうか時間をかけてじっくり読んでください。




be動詞」と「一般動詞」という言葉は、英語を学んだことのある方なら誰でも聞いたことのある言葉ですよね。どちらも「動詞」ですが、「be動詞」だけ使うルールが異なります。

英語の文章は、基本は「主語」+「動詞」の順序でできています。例えば、I am a student. 「わたしは+です+(1人の)生徒」というように、「動詞」で文が終わる日本語とは順序がちがうことを頭に置いて英語の学習を進めてください。

さあ、まずは「be動詞」についてみていきましょう。


be動詞:他の動詞とはちがう個性派動詞

「be動詞」と他の動詞(一般動詞)のちがい4つの基本ポイントです。

  1. 動詞の原形(基本の形)は、be
  2. 主語によって、be動詞を変化させて使う
  3. 疑問文は、「be動詞」+「主語」+~?の順序になる
  4. 否定文は、be動詞の後に [ not ] をつける

※この4つ以外にもちがうポイントはありますが、ここでは取り上げません。


1. 動詞の原形は [ be ]

「be動詞」の基本の形(「原形」と呼びます)は、be です。この [ be ] という動詞だけ使うルールがちがうので、無数にある他の動詞(一般動詞)と分けています。ルールはちがうけれど「動詞なのだ!」と頭にしっかり入れてください。


2. 主語によってbe動詞を変化させて使う

「be動詞」は、主語によって変化させる必要があります。ここが「be動詞」のむずかしいところです。

  • 現在形の文には、am / is / are の3種類: 主語が一人称(I = わたし)では [ am ] 、二人称(you = あなた)と複数では [ are ] 、三人称(わたしとあなた以外の)の単数では [ is ] と使い分けます。
  • 過去形の文には、was / were の2種類: 主語が一人称と三人称の単数では [ was ] 、二人称と複数では [ were ] と使い分けます。
  • beの過去分詞は不規則変化をして [ been ] になります。

※一人称・二人称・三人称については別項で解説していきます。

be動詞は原形の [ be ] を含めて全部で「たったの」7種類です。原形 [ be ] からどんな変化をしていくのか、以下の図で確認してください。

「主語」から見た「be動詞」の変化はこちらで確認してください。



3. be動詞の文の疑問文は、「be動詞」+「主語」+~?の順序

疑問文のつくり方は、be動詞の文と一般動詞の文でちがいます。英語が苦手という方は、この部分がこんがらがっている人が多いです。be動詞だけはルールが違うということをしっかり理解しましょう。

▶ 主語が I (私は)のときは、[ Am ] から文を始める

ふつうの文: I am tired.  「わたしはつかれています」 

疑 問 文: Am I tired?   「わたしはつかれているのかしら」

▶ 主語が you (あなたは)のときは、[ Are ] から文を始める

ふつうの文: You are hungry.  「あなたはおなかがすいています」 

疑 問 文: Are you hungry?  「あなたはおなかがすいていますか」

▶ 主語が 三人称単数(He / She/ Ken など)のときは、[ Is ] から文を始める

ふつうの文: He is angry.  「かれはおこっています」 

疑 問 文: Is he angry?  「かれはおこっていますか」



4. 否定文は、be動詞の後に [ not ] をつける

「~ではありません」といったbe動詞の文の否定文も、一般動詞のルールと違います。be動詞の文の否定文は、be動詞のあとに [ not ] をつけます。また強調する以外のときは、[ be動詞 ] + [ not ] は短縮形にするのが普通です。

▶ 主語が I (私は)のときは、[ am ] の後に [ not ] をつける

ふつうの文: I am tired.  「わたしはつかれています」 

否 定 文: I am not tired. → 普通は I‘m not tired. に短縮する   「わたしはつかれていません」

▶ 主語が you (あなたは)のときは、[ are ] の後に [ not ] をつける

ふつうの文: You are hungry.  「あなたはおなかがすいています」 

否 定 文: You are not hungry. → 普通は You aren’t tired. または You‘re not tired. に短縮する  「あなたはおなかがすいていません」

▶ 主語が 三人称単数(He / She/ Ken など)のときは、[ is ] の後に [ not ] をつける

ふつうの文: He is angry.  「かれはおこっています」 

否 定 文: He is not angry. → 普通は He isn’t angry. または He‘s not angry. に短縮する 「かれはおこっていません」



be動詞の基本の文

be動詞では、簡単にまとめると「~です」「~(の状態に)あります」「~(場所)にいます」の文章を作ることができます。[ 主語 ] + [ be動詞 ] の次にどんな言葉がくるのか例文を見ていきましょう。

① [ 主語 ] + [ be動詞 ] + [ 名詞 ] : ◯は~です

I am a student. 「わたしは学生です。」

She is Akiko. 「彼女はアキコです。」

He is ten. 「彼は10才です。」

② [ 主語 ] + [ be動詞 ] + [ 形容詞 ] : ◯は~(の状態にあります)です」

I am happy. 「わたしは幸せです。」

My cat is cute. 「わたしのネコはかわいいです。」

We are late. 「わたしたちは遅刻しています。」

③ [ 主語 ] + [ be動詞 ] + [ 前置詞 ] + ( 場所 ) : ◯は~(場所)にいます」

He is in the park. 「彼は公園にいます。」

They are at the station. 「彼らは駅にいます。」

I am from Japan. 「わたしは日本出身です。」※ from は「~から」という意味の形容詞で、be動詞+from で「~の出身です」という意味になります。




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