前項で「英語上達のポイントは動詞を理解すること」と強調しました。動詞をしっかり理解することで、どんな文章ができるのかが簡単に分かるからです。英語が苦手という生徒さんは、この動詞の基本的な使い分けの理解が不足しているケースがほとんどです。ここでは、できるだけ簡単に動詞2種類(be動詞・一般動詞)の特徴と使い方を解説していきます。英語力アップのためにとても大事な内容ですので、どうか時間をかけてじっくり読んでください。




be動詞」と「一般動詞」という言葉は、英語を学んだことのある方なら誰でも聞いたことのある言葉ですよね。どちらも「動詞」ですが、「be動詞」だけ使うルールが異なります。

英語の文章は、基本は「主語」+「動詞」の順序でできています。例えば、I am a student. 「わたしは+です+(1人の)生徒」というように、「動詞」で文が終わる日本語とは順序がちがうことを頭に置いて英語の学習を進めてください。

さあ、まずは「be動詞」についてみていきましょう。


be動詞:他の動詞とはちがう個性派動詞

「be動詞」と他の動詞(一般動詞)のちがい4つの基本ポイントです。

  1. 動詞の原形(基本の形)は、be
  2. 主語によって、be動詞を変化させて使う
  3. 疑問文は、「be動詞」+「主語」+~?の順序になる
  4. 否定文は、be動詞の後に [ not ] をつける

※この4つ以外にもちがうポイントはありますが、ここでは取り上げません。


1. 動詞の原形は [ be ]

「be動詞」の基本の形(「原形」と呼びます)は、be です。この [ be ] という動詞だけ使うルールがちがうので、無数にある他の動詞(一般動詞)と分けています。ルールはちがうけれど「動詞なのだ!」と頭にしっかり入れてください。


2. 主語によってbe動詞を変化させて使う

「be動詞」は、主語によって変化させる必要があります。ここが「be動詞」のむずかしいところです。

  • 現在形の文には、am / is / are の3種類: 主語が一人称(I = わたし)では [ am ] 、二人称(you = あなた)と複数では [ are ] 、三人称(わたしとあなた以外の)の単数では [ is ] と使い分けます。
  • 過去形の文には、was / were の2種類: 主語が一人称と三人称の単数では [ was ] 、二人称と複数では [ were ] と使い分けます。
  • beの過去分詞は不規則変化をして [ been ] になります。

※一人称・二人称・三人称については別項で解説していきます。

be動詞は原形の [ be ] を含めて全部で「たったの」7種類です。原形 [ be ] からどんな変化をしていくのか、以下の図で確認してください。

「主語」から見た「be動詞」の変化はこちらで確認してください。



3. be動詞の文の疑問文は、「be動詞」+「主語」+~?の順序

疑問文のつくり方は、be動詞の文と一般動詞の文でちがいます。英語が苦手という方は、この部分がこんがらがっている人が多いです。be動詞だけはルールが違うということをしっかり理解しましょう。

▶ 主語が I (私は)のときは、[ Am ] から文を始める

ふつうの文: I am tired.  「わたしはつかれています」 

疑 問 文: Am I tired?   「わたしはつかれているのかしら」

▶ 主語が you (あなたは)のときは、[ Are ] から文を始める

ふつうの文: You are hungry.  「あなたはおなかがすいています」 

疑 問 文: Are you hungry?  「あなたはおなかがすいていますか」

▶ 主語が 三人称単数(He / She/ Ken など)のときは、[ Is ] から文を始める

ふつうの文: He is angry.  「かれはおこっています」 

疑 問 文: Is he angry?  「かれはおこっていますか」



4. 否定文は、be動詞の後に [ not ] をつける

「~ではありません」といったbe動詞の文の否定文も、一般動詞のルールと違います。be動詞の文の否定文は、be動詞のあとに [ not ] をつけます。また強調する以外のときは、[ be動詞 ] + [ not ] は短縮形にするのが普通です。

▶ 主語が I (私は)のときは、[ am ] の後に [ not ] をつける

ふつうの文: I am tired.  「わたしはつかれています」 

否 定 文: I am not tired. → 普通は I‘m not tired. に短縮する   「わたしはつかれていません」

▶ 主語が you (あなたは)のときは、[ are ] の後に [ not ] をつける

ふつうの文: You are hungry.  「あなたはおなかがすいています」 

否 定 文: You are not hungry. → 普通は You aren’t tired. または You‘re not tired. に短縮する  「あなたはおなかがすいていません」

▶ 主語が 三人称単数(He / She/ Ken など)のときは、[ is ] の後に [ not ] をつける

ふつうの文: He is angry.  「かれはおこっています」 

否 定 文: He is not angry. → 普通は He isn’t angry. または He‘s not angry. に短縮する 「かれはおこっていません」



be動詞の基本の文

be動詞では、簡単にまとめると「~です」「~(の状態に)あります」「~(場所)にいます」の文章を作ることができます。[ 主語 ] + [ be動詞 ] の次にどんな言葉がくるのか例文を見ていきましょう。

① [ 主語 ] + [ be動詞 ] + [ 名詞 ] : ◯は~です

I am a student. 「わたしは学生です。」

She is Akiko. 「彼女はアキコです。」

He is ten. 「彼は10才です。」

② [ 主語 ] + [ be動詞 ] + [ 形容詞 ] : ◯は~(の状態にあります)です」

I am happy. 「わたしは幸せです。」

My cat is cute. 「わたしのネコはかわいいです。」

We are late. 「わたしたちは遅刻しています。」

③ [ 主語 ] + [ be動詞 ] + [ 前置詞 ] + ( 場所 ) : ◯は~(場所)にいます」

He is in the park. 「彼は公園にいます。」

They are at the station. 「彼らは駅にいます。」

I am from Japan. 「わたしは日本出身です。」※ from は「~から」という意味の形容詞で、be動詞+from で「~の出身です」という意味になります。