英語イズム

英語講師・翻訳家が発信する英語情報ブログです。

13. 疑問詞 what

疑問詞 what は、「何(なに)?」と物やことがらについて具体的なことを尋ねる時に使います。

what では以下の例文のような4種類の疑問文が作れます。
何があなたの車にダメージを与えたの?」
「あなたは何をするの?」「あなたのお名前はですか?」
「あなたは何の色が好きですか?」「ですか?」
「お茶はいかがですか?」

順番に見ていきましょう。

何が~するのか?

whatが主語になる文です。what は三人称単数扱いなので、現在形の文ではdo→does、go→goes のように変化することに注意してください。

現在形: What + 動詞(三単現のS) ? 
過去形: What + 動詞の過去形 ?

例)「何があなたの車にダメージを与えたの?」
What damaged your car?
A rock did. (岩だよ。)

[主語]が何をするのか?[主語]は何なのか?

こちらは主語が何をするのか、または、何なのか、を尋ねる what です。

現在形: What + do/does + 主語 + 動詞の原形 ? 
 (be動詞の場合)What + (am/is/are) + 主語?
過去形: What + did + 主語 + 動詞の原形 ?
 (be動詞の場合)What + (was/were) + 主語?

例)「あなたは何をするの?」
What do you do?
I watch TV. (テレビを観るよ。)

例)「あなたのお名前はですか?」
What is your name?
My name is Izumi. (私の名前はいづみと申します。)

[主語]は何の~が〇〇ですか?何+ですか?

こちらは what + 名詞 の形で尋ねる疑問文です。

現在形: What +名詞 + 動詞の原形 ? 
 (be動詞の場合)What + 名詞 + (am/is/are) + 主語?
過去形: What +名詞 + 動詞の過去形 ?
(be動詞の場合)What + 名詞 + (was/were) + 主語?

例)あなたはが好きですか?
What color do you like?
I like red. (私は赤色が好きです。)

例)ですか?
What time is it?
It is 7 o’clock. (7時です。)

提案・意見・勧誘「~はいかがですか?」

What + about + 名詞(または、動詞+ing形) ? の形で、提案・意見・勧誘の表現に使います。

例)「お茶はいかがですか?」
What about some tea?
Yes, please. Thank you. (お願いします。ありがとうございます。)
Thank you, but I’m ok. (ありがとうございます。でも結構です。)



Whatの使い方いかがでしたか?例えば、お母さんが子供を叱る際の「何やらかしたの?」の英語は、”What did you do?!” となります。
“What about ~?”お誘い・提案・意見は、”How about ~?”でも表現しますよ。”What about ~?”には、それ以外にも、例えば、 “What about your father?” (お父さんどうなの?)とお父さんの様子や意見を聞くことにも使えます。
“What about it?”になると、「それがどうした?」。話の流れや声のトーンによっては、「…別に…それで?」と話をまともに聞かない態度になっちゃいますよ。

12. 英語の疑問詞

疑問詞とは、What(なに)・Who(だれ)・When(いつ)など、YesかNoで答えることができない疑問文に使うものです。

Yes/Noで答える疑問文は、04. 英語の否定文と疑問文 をご参照ください。こちらは、答えが2択しかないので closed question と呼ばれています。

ここで取り上げる疑問詞を使う疑問文は、答える側によって回答内容がさまざまなので open question と呼ばれています。

疑問詞は “Wh”で始まる8種と”How”で全部で9種類あります。

ここでは、それぞれの疑問詞の意味をまとめていきます。「かんたん英文法」シリーズでは、whom を除く8種類の疑問詞について別のページで詳しく説明します。

基本の疑問詞「5W1H」一覧

  • what 何  (もの・ことがら)
  • who 誰  (ひと)
  • when いつ (時)
  • where どこ (場所)
  • why なぜ (理由)
  • how どのように (方法など)

それ以外の疑問詞

  • which どちら(選択)
  • whose だれの(所有)
  • whom だれを(目的格)

11. 助動詞 would

“would” は、5.英語の未来形で取り上げた”will”の過去形ですが、
「~したい」「~しませんか」「~をお願いできますか」と丁寧さを表現することができる助動詞です。

「~したい」の “would”

あなたにプレゼントを贈りたいの。
“I would like to give you a present.” (※ I would like to は、I’d like to と略すこともできます。)

I would like to + 動詞の原形 で、「~したい」という表現になります。would like = want と同じ意味です。

“I want to ~.” よりも「丁寧な表現」と学校で習ったと思います。”I want to ~.”も日常でよく使います。
“I would like to” 表現には相手の意思に配慮しながら、自分の希望を述べる感覚があります。「あなたにプレゼントしたいのだけど、いいかしら?」というニュアンスです。日本語では大変改まった表現の印象があると思いますが、実際にはごくごく普通の日常会話で使う表現です。”I want to ~”だと、言い方によっては自己主張を通したい印象があると思います。

【レストランで】 I would like to have a steak. ステーキを注文します。
【家族や恋人に】 I‘d like to go to a park on Sunday. 日曜日に公園に行きたいな。

I would like 名詞 で、「~が欲しい」という表現になります。

I‘d like a present on Christmas. クリスマスにはプレゼントが欲しいわ。
I‘d like a drink. 飲み物が欲しい。

「~しませんか」「~をお願い」の “would”

ちょっと助けて~
Would you like to help me?”

Would you like to + 動詞の原形 で、「~しませんか?」と誘ったり、「~をお願いしてもいい?」と依頼をする表現になります。

【誘う】Would you like to come with me? 一緒に行きませんか。
【依頼】Would you like to clean a room? お掃除お願いしてもいい?

Would you like to + 動詞の原形での依頼表現、学校では丁寧な表現として習ったと思いますが、実際には常識的な頼み方の表現です。日本語でいうところの「丁寧な表現」とはちょっと度合いが異なります。友達同士でも子どもでも割りとカジュアルに使いますよ。

Would you like 名詞? で、「~はいかがですか」と何かを勧める表現になります。

Would you like a drink?  飲み物でもいかが?

言葉は人と人を繋ぐツールの一つ。内容は同じでも言葉の使い方によって、印象や感情がガラリと変わってきますよね。「言葉」はその人を印象づける大切なものだと思いますので、是非、”would” の用法しっかりおさらいして英会話にお役立てください。

10. 助動詞 may

「動詞を助ける言葉」である助動詞。こちらでは、 may を取り上げていきます。

その前に助動詞のポイントを押さえておきましょう。

  • 助動詞は「動詞」と一緒に使う
  • 1つの動詞に使えるのは1つの助動詞だけ
  • 助動詞のあとに「動詞の原形」
  • 助動詞の否定文は後ろに not をつける
  • 助動詞の疑問文は助動詞を文の最初に置く

may の意味と使い方

助動詞 may には、「~かもしれない」の推量や可能性「~してもよい」の許可の意味があります。

それ以外にも、「~でありますように」=願望の意味もありますが、ここでは取り上げません。

文の作り方は、主語 + may + 動詞の原形 です。

「~かもしれない」の推量や可能性の may

I may be wrong. (私は間違っているかもしれない。)
He may come home soon. (彼はもうすぐ家に帰ってくるかもしれない。)

may の否定形は、may not + 動詞の原形 です。
She may not come today. (彼女は今日来ないかもしれない。)

may の過去形は、might です。ですが、こちらも過去の意味はありません。
might にも may と同じ「推量」の意味を持ちますが、may よりも可能性が低い場合に使います。
(※ may には50%の可能性を示すと一般的に言われているようですので、 might はそれ以上に可能性が低いということですね。)

We might see her at a supermarket. (スーパーで彼女と出くわすかもね。)
He might be at school by now. (そろそろ彼は学校に着いた頃かしら。)

「~してもよい」の許可の may

can よりも「上から目線」の may

You may go home now. (もう帰ってもいいですよ。)
You may see your doctor. (医師にお会いになれますよ。)

疑問形は、May I ~?(~してもよろしいですか?)

May I come in? (入ってもよろしいですか?)
May I smoke? (タバコを吸ってもよろしいですか?)

これに対する返答は、
いいですよ: Yes, you may. ← 上から目線で、ちょっと偉そうです。
Yes, please. や Of course, you can. の方が、印象がいいと思います。
だめですよ: No, you may not. ← かなり偉そう!禁じています。
       Sorry, but you can’t. などやんわりした表現が望ましいです。



今回はmayを取り上げました。might も少しだけ触れましたが、may と might の微妙な%の違いの加減がちょっと難しいですね。ここでは取り上げませんが、may は実はもっと奥深い助動詞です。それについては、別の機会に取り上げるかもしれません。まずは may の基本である「推量」や「可能性」そして「許可」を表現できる助動詞なんだ!と覚えてくださいね。

06. 英語の助動詞

助動詞は、漢字を読むと分かるように「動詞を助ける言葉」です。動詞を補助して表現を豊かにする役割を持っています。動詞は「~します」だけで、「~できる」「~かもしれない」「~しなければならない」などを表現することができません。そのような可能・義務・推測などを表現したい時に登場するのが助動詞です。

まずは助動詞のポイントを押さえましょう。

  • 助動詞は「動詞」と一緒に使う
  • 1つの動詞に使えるのは1つの助動詞だけ
  • 助動詞のあとに「動詞の原形」
  • 助動詞の否定文は後ろに not をつける
  • 助動詞の疑問文は助動詞を文の最初に置く

英語の助動詞には、05.英語の未来形で取り上げた will や、can、may などがあります。このシリーズでは中学英語で学習する can / could 、must / have to 、shall/should、may を取り上げます。下のリンクをクリックしてご覧ください。

07. 助動詞 can / could

08. 助動詞 must / have to

09. 助動詞 shall / should

10. 助動詞 may

11. 助動詞 would

09. 助動詞 shall/should

「動詞を助ける言葉」である助動詞。こちらでは、shall / should を取り上げていきます。

その前に助動詞のポイントを押さえておきましょう。

  • 助動詞は「動詞」と一緒に使う
  • 1つの動詞に使えるのは1つの助動詞だけ
  • 助動詞のあとに「動詞の原形」
  • 助動詞の否定文は後ろに not をつける
  • 助動詞の疑問文は助動詞を文の最初に置く

shall の意味と使い方

05: 英語の未来形で、 will の用法について学びましたね。shallも未来を表す助動詞ですが、どちらかと言うとイギリス英語でよく使われる表現です。willは、その時の自分の気持ちが込められた未来予測ですが、shallには、決意表明をするような感じで「~するであろう」「必ず~となるであろう」という意味になります。

文の作り方は、主語 + should + 動詞の原形 です。

I shall go. (私は必ず行くだろう。)
We shall succeed. (我らは絶対成功する。)
と言ったような感じです。ちょっと物々しく宣言する時に使いますよ。

shallを疑問形にすることで、「~しましょうか?」という提案の表現になります。

アメリカでもリメイクされた映画 “Shall we dance?” 覚えていますか?
邦画オリジナルでは役所広司さん、米国版ではリチャード・ギアが主人公を演じた大ヒット映画でした。

Shall we dance?

「踊りましょうか?」と踊りに誘う大人っぽいフレーズです。

Shall I help you? (お手伝いしましょうか?)
Shall we go to a movie? (映画でも見に行きませんか?)

返答は、

Yes, please. Thank you. (ええ、是非。ありがとうございます。)
Shall we? に対しては、 Yes, let’s!
お断りの場合は、できれば、No, thank you. ではなく、
Thank you for asking, but…. 「お誘い(ご提案)ありがとう、でも…」の方がオススメです。
No, thank you. 案外冷たく感じる断り方なんです。実際には、”Oh, that’s ok. Thank you for asking anyway.”(あ、いいですよ。でもそう言ってくれてありがとう。)などどやんわり断ります。

ここで気が付いた方もいるかもしれませんが、shallを使うのは主語が一人称(Iとwe)の場合がほとんどです。



should の意味と使い方

should は shall の過去形です。でも現代英語では過去の意味はありません。shouldには、「~したほうがいいですよ」「~すべきですよ」とアドバイスする意味になります。

文の作り方は、主語 + should+ 動詞の原形 です。

You should see a doctor. (お医者さんに診てもらったほうがいいよ。)
She should marry him. (彼女、彼と結婚したらいいのに。)
I should finish my work. (仕事終わらせたほうがよさそうだな。)

この表現の否定形は、
should not (短縮形は shouldn’t) = 「~しないほうがよい」「~するべきではない」という意味になります。

You shouldn’t speak so fast. (そんなに早口で喋らないほうがいいですよ。)
I shouldn’t be late for work. (仕事に遅刻すべきではないな。)

では、疑問文ではどんな風に should を使ったらよいのか?回答の仕方も含めて例文で見ていきましょう。

Should I call him? (彼に電話すべきかな?電話した方がいいかな?)
Yes, you should. / No, you shouldn’t.

Should we cancel the meeting? (会議をキャンセルすべきかな?した方がいいかな?)
Yes, we should. / No, we shouldn’t.



いかがでしたか? shallを使った表現は、少し気取った大人の気分になります。改まった時や決意表明を表したい時には、私も shall を使うことがあります。should は、学校の授業では「~すべき」の意味として学習しますが、実際にはそこまで厳格なニュアンスではなく、「新製品のチョコ美味しかったから、今度食べてみて」程度で使える助動詞です。それを英語にすると、”The new chocolate was good, so you should try it.” と言うことができますよ。

08. 助動詞 must / have to

「動詞を助ける言葉」である助動詞。こちらでは、 must / have to を取り上げていきます。

その前に助動詞のポイントを押さえておきましょう。

  • 助動詞は「動詞」と一緒に使う
  • 1つの動詞に使えるのは1つの助動詞だけ
  • 助動詞のあとに「動詞の原形」
  • 助動詞の否定文は後ろに not をつける
  • 助動詞の疑問文は助動詞を文の最初に置く

must の意味と使い方

must では、「~しなければならない」(義務)、「~にちがいない」(推量)などの表現をすることができます。

文の作り方は、主語 + must + 動詞の原形 です。

意味ごとに例文を見ながら理解していきましょう

「~しなければならない」(義務)の must

must は、「~しなければならない」という義務を表しますが、自分の意志による義務というニュアンスが含まれています。つまり、周りの人に言われたからではなく、自主的に「~しなきゃ」と思う気持ちです。しかし、人から言われると強制力を感じる表現になります。

must talk to her. (私は彼女と話さなければならない。)※話す必要があると自分が考えている
We must arrive at the airport in 10 minutes. (私たちは空港に10分で到着しなければならない。)※例えば乗る飛行機に間に合うように

「~にちがいない」(推量)のmust

must には、わりと強めに断定する「~にちがいない」という推量も表します。

She must be tired. (彼女は疲れているにちがいない。)
You must be Cameron. (あなたキャメロンじゃない?)※初めて会う人との待ち合わせなどで

must の否定形

否定形は、mustの後ろにnotをつけて must not とします。must の否定形は「~してはいけない」ととても強い禁止を表します。
You must not run in the hallway. (廊下を走ってはいけません。)

※ must not は短縮して mustn’t (発音は「マスント」)となりますが、短縮すると、「~してはいけない」という禁止の意味のほかに、「~してないのではないかな」と否定の推測の意味にもなります。

must の疑問形

疑問形は、Must + 主語 + 動詞の原形 ?です。「~しなければいけませんか?」という意味になります。

Must I go there now? (私は今、あちらに行かなければいけませんか。)

・・・と、このような文の形になります。文法的には正しいのですが、実際に must を疑問文にすることはほとんどなく、使うとしても例文のように、 Must I ~?と主語が自分になる場合のみと言い切ってもいいくらいです。それでも全くないわけではありませんので、覚えておくといいと思います。

Must I ~?の疑問文への答え方は、上の例文へ答える場合

Yes, you must. (はい、行かなければなりません。)
No, you don’t have to. (いいえ、行かなくてもよいです。) ※must not だと「行ってはいけない」と禁止の意味になってしまいます。「行かなくてもよいです。」の時は、don’t have to を使います。

さあ、ここで新しい表現が出てきました。have to の説明をここからしていきますよ。


have to の意味と使い方

have to も、「~しなければならない」(義務)の表現をすることができます。

文の作り方は、主語 + have to + 動詞の原形 です。ここで注意したいのは、主語が三人称単数の時は三単現のSのルールになるので、have tohas to にしなければなりません。(三人称単数・三単現のSについては、03. 動詞の現在形と過去形をご参照ください。)

意味ごとに例文を見ながら理解していきましょう

「~しなければならない」(義務)の have to

have to も、「~しなければならない」という義務を表します。must が「自分の意志による義務」「強制力のある義務」というニュアンスが含まれているのに対して、have to には強制的な意味はあまりありませんが、その場の状況から判断して「そうするしかない」という気持ちで感じる義務となります。

I have to speak English. (私は英語を話さなければならない。)※話す相手が英語しか話さない状況など
Mark has to go home now. (マークはもう家に帰らなければならない。)※もう家に帰る時間、あるいは予定が控えている状況など

have to には「~しなければならない」という義務を表すほか、「~しないと気がすまない」「~するしかない」と言った表現をすることもできます。

have to の否定形

否定形は、have to の前に don’t (主語が三人称単数なら doesn’t) つけます。must の否定形が「~してはいけない」(禁止)の意味を持つのに対して、don’t have to は「~しなくてもよい」「~する必要はない」という意味になります。主語が三人称単数の場合は doesn’t have to となります。

You don’t have to worry about me. (私のことを心配しなくてもいいよ。)
She doesn’t have to come here today. (彼女は今日ここに来る必要はない。)

have to の疑問形

疑問形は、Do + 主語 + have to + 動詞の原形 ?です。「~しなければいけませんか?」という意味になります。主語が三人称単数の場合は Does + 主語 + have to + 動詞の原形 ? となります。一般動詞の疑問文の作り方と同じですね。

Do you have to go now? (もう行かなければならないの?)
Does he have to finish by ten? (彼は10時までに終わらせなければなりませんか?)

have to 疑問文への答え方は、
Yes, you do.  Yes, he does.
No, you don’t.  No, he doesn’t. となります。

助動詞 have to と must の表現方法おさらいできましたか?中学英語の記憶だと、「~しなければならない」と義務のイメージが強いかもしれませんが、それと同様に「推量」の表現「~にちがいない」もよく会話の中で使われますよ。例えば、「冗談でしょ~」は、”You must be joking!”でOKです!

07. 助動詞 can / could

「動詞を助ける言葉」である助動詞。こちらでは、 can / could を取り上げていきます。

その前に助動詞のポイントを押さえておきましょう。

  • 助動詞は「動詞」と一緒に使う
  • 1つの動詞に使えるのは1つの助動詞だけ
  • 助動詞のあとに「動詞の原形」
  • 助動詞の否定文は後ろに not をつける
  • 助動詞の疑問文は助動詞を文の最初に置く

can の意味と使い方

can には、「~できる」(能力)、「~をしてよい」(許可)などの表現をすることができます。

文の作り方は、主語 + can + 動詞の原形 です。

意味ごとに例文を見ながら理解していきましょう。

「~ができる」(能力)の can

can speak Japanese. (私は日本語が話せます。)
She can drive a car. (彼女は車の運転ができます。)
We can play soccer. (私たちはサッカーができます。)

否定形は、canの後ろにnotをつけます。can not/cannot/can’t と3種類であらわすことができ、いずれもその後に動詞の原形がきます。
can’t run any more. (これ以上走れません。)

疑問形は、Can + 主語 + 動詞の原形 ?
Can she ski? (あなたはスキーができますか?)

※ここで気をつけてほしいのは、「英語を話せますか?」の質問をする際など、相手に尋ねる場合には、Do you ~?で聞くほうが適切な場合が多いということです。Can you speak English? で、相手の能力を聞いていることになり失礼な印象を与える場合があります。その場合は、Do you speak English? が適切な尋ね方です。

「~をしてよい」(許可)の can

You can go home now. (もう帰宅していいですよ。)
She can read my book. (彼女は、私の本を読んでもいいですよ。)

疑問形 Can I ~?「~してもよいですか」(許可を求める)

疑問形で、Can I + 動詞の原形?で、「~してもよいですか」の許可を求める表現になります。

Can I go to the toilet? (トイレに行ってきてもいいですか?)※米英語ではtoiletとは言わず、bathroomなどを使います。
Can I speak to you? (お話ししてもいいですか?)
Can I ask you a question? (質問してもいいですか?)

疑問形 Can you ~?「~してくれませんか」(依頼)

疑問形で、Can you + 動詞の原形?で、「~してくれませんか」のお願いをする表現になることもあります。

Can you help me? (わたしを手伝ってくれませんか?)
Can you take it home? (それを家に持って行ってくれませんか?)

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基礎となる中学英語での can はここまで覚えると十分だと思います。

can にはそれ以外にも、(推量)「~する可能性がある」「~することがある」、(否定形のcan’t / cannotで)「~のはずがない」、(提案・命令)「~してはどうか」、(不平)「~してもいいではないか」という意味もあります。

Could の意味と使い方

could は can の過去形です。ですので、「~できた」の過去の能力の意味を持ちます。

使い方は can と同じです。
肯定文: 主語 + could + 動詞の原形
疑問文: Could + 主語 + 動詞の原形 ?
否定文: 主語 + could not + 動詞の原形 (短縮形 couldn’t) 

I could swim fast as a child. (子供の頃は、速く泳ぐことができた。)
He couldn’t use chopsticks. (彼は箸を使えませんでした。)

could は can の過去形だけではなく、can と同じように「許可を求める」「依頼する」意味を表現することもできますが、can よりも丁寧な言い回しになります。

疑問形 Could I ~?「~してもよろしいですか」(丁寧に許可を求める)

疑問形で、Could I + 動詞の原形?で、「~してもよいですか」の許可を求める表現になります。

Could I ask you a favor? (お願いしてもよろしいですか?)
Could I take this seat? (こちらの席に座ってもよろしいですか?)
Could I have your name? (お名前を伺ってもよろしいですか?)

疑問形 Could you ~?「~していただけませんか」(丁寧に依頼する)

疑問形で、Could you + 動詞の原形?で、「~してくれませんか」のお願いをする表現になることもあります。

Could you call me at 5? (5時にわたしにお電話いただけませんか?)
Could you bring that box? (その箱を持って来ていただけませんか?)

✂ – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – -✂

基礎となる中学英語での could はここまで覚えてくださいね。

そして、could には上記以外にも、「(条件によっては)~ということもあり得る」、「~のはずがない」、(仮定法・過去)「~なのに」、「~したい気がする」、「~してもよさそうなものだ」、などの意味もあります。

英語の「動詞」の基本 be動詞・一般動詞の使い分け ~ 一般動詞編 ~

英語上達のポイントは動詞を理解すること」。動詞をしっかり理解することで、どんな文章ができるのかが簡単に分かるからです。英語が苦手という生徒さんは、この動詞の基本的な使い分けの理解が不足しているケースがほとんどです。前項では個性派動詞であるbe動詞を取り上げました。ここでは、一般動詞の特徴と使い方を解説していきます。be動詞はルールがちがうので、その違いをしっかり確認していきましょう。




一般動詞」とは?一言でいえば、be動詞以外のすべての動詞です。

02. 英語の「主語」と「動詞」の基本の項で説明したとおり、人やものの動きを表します。例えば「歩く」「聞く」「飛ぶ」「食べる」「書く」などのように、日本語では、最後の音を伸ばすと「ウー」となるものが動詞です。人やものの動き以外にも状態を表す動詞もあります。

英語の文章は、基本は「主語」+「動詞」の順序でできています。例えば、I eat sushi. 「わたしは+食べる+寿司」というように、「動詞」で文が終わる日本語とは順序がちがうことを頭に置いて英語の学習を進めてください。


一般動詞とは:be動詞以外のすべての動詞

「一般動詞」を理解する基本ポイントです。

  1. 一般動詞はbe動詞以外のすべての動詞
  2. 現在形は主語によって、動詞を変化させて使う
  3. 現在形の疑問文は「Do/Does」+「主語」+~?の順序になる
  4. 現在形の否定文は動詞の前に [ don’t/doesn’t ] をつける
  5. 過去形は、動詞の規則変化・不規則変化がある


1. 一般動詞はbe動詞以外のすべての動詞

「一般動詞」はbe動詞以外のすべての動詞を指します。日本語では「~する」の部分が動詞です。大きく分けると「動作を表す動詞」と「状態を表す動詞」があります。どんな動詞があるのか、それぞれ見ていきましょう。

「動作を表す動詞」

study (勉強する): I study English. (わたしは英語を勉強します。)

walk (歩く) : I walk to school. (わたしは歩いて学校へ行きます。)

help (助ける、手伝う) : I help my mother. (わたしは母を手伝います。)

「状態を表す動詞」

like (好きだ) : I like cats. (わたしはネコが好きです。)

know (知っている) : I know Tom. (わたしはトムを知っています。)

want (ほしい) : I want a banana. (わたしは(1本の)バナナがほしいです。)


2. 現在形は主語によって、動詞を変化させて使う

「一般動詞」の現在形は、主語によって変化させる場合があります。主語が三人称単数以外は動詞の原形(元の形)のままでOKです。

英語を学習するとこの「人称」の区別の理解が必要になります。ここでは簡単に説明していきます。

  • 一人称:一人称は話し手である「わたし」または「わたしたち」です。「わたし」だと一人称単数、「わたしたち」だと一人称複数と呼びます。
  • 二人称:二人称は聞き手である「あなた」または「あなたたち」です。
  • 三人称:三人称は会話に参加していない人(またはもの)のことを指します。この三人称が一人または一つを「三人称単数」と呼びます。この「三人称単数」の時だけ、動詞を変化させなければならないルールがあります。

三単現のS

現在形では、主語が三人称単数の時には、動詞の最後に [ s ] をつけなければなりません。この「三人称単数で現在形の時はsをつける」というルールのことをよく「三単現のS」と言います。例文で確認していきましょう。

I play tennis. ▶ 三単現S:She plays tennis. (彼女はテニスをします。)

You drive a car. ▶ 三単現S:Ken drives a car. (ケンは車を運転します。)

We like tea. ▶ 三単現S:Matt likes tea. (マットはお茶が好きです。) 

三単現Sの文の主語が「わたし(一人称)」でも「あなた(二人称)」でもないことが確認できましたか?そして、それぞれの動詞の最後に [ s ] がついているのも確認できましたか?

三単現のSの付け方には例外もあります。

have (持っている) は、has に変化します。また、ややこしくなりますが、「o / s / x / ch / sh 」で終わる動詞には [ es ] をつけ、「a / i / u / e / o 以外の文字 + y 」で終わる動詞は [ y ] を [ i ] に変えて [ es ] をつけるというルールがあります。



3. 現在形の疑問文は「Do/Does」+「主語」+~?の順序になる

疑問文のつくり方は、be動詞の文と一般動詞の文でちがいます。英語が苦手という方は、この部分がこんがらがっている人が多いです。be動詞の疑問文の作り方は、[ be動詞 ] + [ 主語 ] ~?でしたね。一般動詞はルールが違います。肯定文(ふつうの文)と比べながら一般動詞の疑問文の作り方を見ていきましょう。

肯定文: You like cats. (あなたはネコが好きです。)

疑問文: Do you like cats? (あなたはネコが好きですか。)

一般動詞の疑問文は、文の最初に [ Do ] または [ Does ] をつけます。どちらをつけるのかは主語によって決まります。主語が三人称単数のときは [ Does ] を使い、それ以外はすべて [ Do ] をつけます。

※ [ Do ] の三単現Sは、[ Does ] です。上記で説明した通り、[ o ] で終わるので [ es ] をつけて [ Does ] になります。ちなみに [ Does ] になると発音が「ダズ」に変わるので読み方も一緒に覚えてくださいね。

主語が三人称単数の疑問文をみていきましょう。

肯定文:   She likes cats. (彼女はネコが好きです。)

疑問文: Does she like cats? (彼女はネコが好きですか。)

上の Do you ~?の文と比べてみてください。主語が三人称単数なので三単現Sのルールで、[ Do ] → [ Does ] に変化しました。そして、肯定文では [ likes ] だったのに、疑問文では [ like ] と原形に戻っています。 [ Does ] で三単現Sが付いているので二重につけなくてもよいので [ likes ] → [ like ] にします。



4. 否定文は、動詞の前に [ don’t/doesn’t ] をつける

「~ではありません」といったbe動詞の文の否定文も、一般動詞のルールと違います。be動詞の文の否定文は、be動詞のあとに [ not ] をつけます。また強調する以外のときは、[ be動詞 ] + [ not ] は短縮形にするのが普通です。

▶ 主語が I (私は)のときは、[ am ] の後に [ not ] をつける

ふつうの文: I am tired.  「わたしはつかれています」 

否 定 文: I am not tired. → 普通は I‘m not tired. に短縮する   「わたしはつかれていません」

▶ 主語が you (あなたは)のときは、[ are ] の後に [ not ] をつける

ふつうの文: You are hungry.  「あなたはおなかがすいています」 

否 定 文: You are not hungry. → 普通は You aren’t tired. または You‘re not tired. に短縮する  「あなたはおなかがすいていません」

▶ 主語が 三人称単数(He / She/ Ken など)のときは、[ is ] の後に [ not ] をつける

ふつうの文: He is angry.  「かれはおこっています」 

否 定 文: He is not angry. → 普通は He isn’t angry. または He‘s not angry. に短縮する 「かれはおこっていません」



be動詞の基本の文

be動詞では、簡単にまとめると「~です」「~(の状態に)あります」「~(場所)にいます」の文章を作ることができます。[ 主語 ] + [ be動詞 ] の次にどんな言葉がくるのか例文を見ていきましょう。

① [ 主語 ] + [ be動詞 ] + [ 名詞 ] : ◯は~です

I am a student. 「わたしは学生です。」

She is Akiko. 「彼女はアキコです。」

He is ten. 「彼は10才です。」

② [ 主語 ] + [ be動詞 ] + [ 形容詞 ] : ◯は~(の状態にあります)です」

I am happy. 「わたしは幸せです。」

My cat is cute. 「わたしのネコはかわいいです。」

We are late. 「わたしたちは遅刻しています。」

③ [ 主語 ] + [ be動詞 ] + [ 前置詞 ] + ( 場所 ) : ◯は~(場所)にいます」

He is in the park. 「彼は公園にいます。」

They are at the station. 「彼らは駅にいます。」

I am from Japan. 「わたしは日本出身です。」※ from は「~から」という意味の形容詞で、be動詞+from で「~の出身です」という意味になります。




英語の「動詞」の基本 be動詞・一般動詞の使い分け ~ be動詞編 ~

前項で「英語上達のポイントは動詞を理解すること」と強調しました。動詞をしっかり理解することで、どんな文章ができるのかが簡単に分かるからです。英語が苦手という生徒さんは、この動詞の基本的な使い分けの理解が不足しているケースがほとんどです。ここでは、できるだけ簡単に動詞2種類(be動詞・一般動詞)の特徴と使い方を解説していきます。英語力アップのためにとても大事な内容ですので、どうか時間をかけてじっくり読んでください。




be動詞」と「一般動詞」という言葉は、英語を学んだことのある方なら誰でも聞いたことのある言葉ですよね。どちらも「動詞」ですが、「be動詞」だけ使うルールが異なります。

英語の文章は、基本は「主語」+「動詞」の順序でできています。例えば、I am a student. 「わたしは+です+(1人の)生徒」というように、「動詞」で文が終わる日本語とは順序がちがうことを頭に置いて英語の学習を進めてください。

さあ、まずは「be動詞」についてみていきましょう。


be動詞:他の動詞とはちがう個性派動詞

「be動詞」と他の動詞(一般動詞)のちがい4つの基本ポイントです。

  1. 動詞の原形(基本の形)は、be
  2. 主語によって、be動詞を変化させて使う
  3. 疑問文は、「be動詞」+「主語」+~?の順序になる
  4. 否定文は、be動詞の後に [ not ] をつける

※この4つ以外にもちがうポイントはありますが、ここでは取り上げません。


1. 動詞の原形は [ be ]

「be動詞」の基本の形(「原形」と呼びます)は、be です。この [ be ] という動詞だけ使うルールがちがうので、無数にある他の動詞(一般動詞)と分けています。ルールはちがうけれど「動詞なのだ!」と頭にしっかり入れてください。


2. 主語によってbe動詞を変化させて使う

「be動詞」は、主語によって変化させる必要があります。ここが「be動詞」のむずかしいところです。

  • 現在形の文には、am / is / are の3種類: 主語が一人称(I = わたし)では [ am ] 、二人称(you = あなた)と複数では [ are ] 、三人称(わたしとあなた以外の)の単数では [ is ] と使い分けます。
  • 過去形の文には、was / were の2種類: 主語が一人称と三人称の単数では [ was ] 、二人称と複数では [ were ] と使い分けます。
  • beの過去分詞は不規則変化をして [ been ] になります。

※一人称・二人称・三人称については別項で解説していきます。

be動詞は原形の [ be ] を含めて全部で「たったの」7種類です。原形 [ be ] からどんな変化をしていくのか、以下の図で確認してください。

「主語」から見た「be動詞」の変化はこちらで確認してください。



3. be動詞の文の疑問文は、「be動詞」+「主語」+~?の順序

疑問文のつくり方は、be動詞の文と一般動詞の文でちがいます。英語が苦手という方は、この部分がこんがらがっている人が多いです。be動詞だけはルールが違うということをしっかり理解しましょう。

▶ 主語が I (私は)のときは、[ Am ] から文を始める

ふつうの文: I am tired.  「わたしはつかれています」 

疑 問 文: Am I tired?   「わたしはつかれているのかしら」

▶ 主語が you (あなたは)のときは、[ Are ] から文を始める

ふつうの文: You are hungry.  「あなたはおなかがすいています」 

疑 問 文: Are you hungry?  「あなたはおなかがすいていますか」

▶ 主語が 三人称単数(He / She/ Ken など)のときは、[ Is ] から文を始める

ふつうの文: He is angry.  「かれはおこっています」 

疑 問 文: Is he angry?  「かれはおこっていますか」



4. 否定文は、be動詞の後に [ not ] をつける

「~ではありません」といったbe動詞の文の否定文も、一般動詞のルールと違います。be動詞の文の否定文は、be動詞のあとに [ not ] をつけます。また強調する以外のときは、[ be動詞 ] + [ not ] は短縮形にするのが普通です。

▶ 主語が I (私は)のときは、[ am ] の後に [ not ] をつける

ふつうの文: I am tired.  「わたしはつかれています」 

否 定 文: I am not tired. → 普通は I‘m not tired. に短縮する   「わたしはつかれていません」

▶ 主語が you (あなたは)のときは、[ are ] の後に [ not ] をつける

ふつうの文: You are hungry.  「あなたはおなかがすいています」 

否 定 文: You are not hungry. → 普通は You aren’t tired. または You‘re not tired. に短縮する  「あなたはおなかがすいていません」

▶ 主語が 三人称単数(He / She/ Ken など)のときは、[ is ] の後に [ not ] をつける

ふつうの文: He is angry.  「かれはおこっています」 

否 定 文: He is not angry. → 普通は He isn’t angry. または He‘s not angry. に短縮する 「かれはおこっていません」



be動詞の基本の文

be動詞では、簡単にまとめると「~です」「~(の状態に)あります」「~(場所)にいます」の文章を作ることができます。[ 主語 ] + [ be動詞 ] の次にどんな言葉がくるのか例文を見ていきましょう。

① [ 主語 ] + [ be動詞 ] + [ 名詞 ] : ◯は~です

I am a student. 「わたしは学生です。」

She is Akiko. 「彼女はアキコです。」

He is ten. 「彼は10才です。」

② [ 主語 ] + [ be動詞 ] + [ 形容詞 ] : ◯は~(の状態にあります)です」

I am happy. 「わたしは幸せです。」

My cat is cute. 「わたしのネコはかわいいです。」

We are late. 「わたしたちは遅刻しています。」

③ [ 主語 ] + [ be動詞 ] + [ 前置詞 ] + ( 場所 ) : ◯は~(場所)にいます」

He is in the park. 「彼は公園にいます。」

They are at the station. 「彼らは駅にいます。」

I am from Japan. 「わたしは日本出身です。」※ from は「~から」という意味の形容詞で、be動詞+from で「~の出身です」という意味になります。




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